2021年07月22日
針ノ木周回
針ノ木雪渓からぐるっと扇沢ターミナルの周りを巡ってきました。
このコース何年振りかと思って確認したら6年ぶり。
4時45分、種池新道入口の駐車場を出発。
朝5時の扇沢ターミナル。ベンチで仮眠中の人がいただけの静かな朝。さすが平日。
明日からの4連休は駐車場も停められないくらいになって、人でごった返すんでしょうね。
まずは針ノ木雪渓に向けて。トラバースぎみに沢を詰めていきます。途中渡渉箇所もあったけど、大雨の後だとちょっと苦労しそうな感じでした。今回はなんとか靴を履いたまま渡渉。
雪渓末端に出ました。早朝ってこともあるけど、雪の上を吹き降ろす風も冷たいのでウィンドシェルを着込んで登ります。念のためチェーンアイゼンも装着。(前回はアイゼン無しで登りきってしまいました)
なんとなく雪渓登りって楽しいですよね。夏の時期にこれだけの長い雪道歩きができるだけでワクワクします。さすが3大雪渓の一つ。
上端部は夏道と雪が微妙な感じでルート選択に悩む感じの所もありましたが、無事に針ノ木峠へと。
峠の針ノ木小屋までたどり着くと、今までは沢の周りの山々しか見えてなかったのが、一気に視界が開けます。近くは船窪岳の稜線から裏銀座、遠くには槍ヶ岳からの穂高連峰、そして右側には水晶岳など。
そしてここからは稜線歩き。まずは今回の最高峰の針ノ木岳へ。
山頂まであと少しって所で、熊発見!!登山道からは100m以上離れていたし、我々からは遠ざかるように歩いていきました。自然の熊を見るのは初めて。ちょっと興奮です。
針ノ木岳登頂。ここでさらに立山連峰が視界に入ってきて、さらに眼下には黒部ダム。絶景の中の稜線歩きがはじまります。
ここからはずっと立山連峰を左に。そして正面には後立山連峰を眺めながらの散歩。とっても贅沢です。ただ針ノ木からの下りから始まって、赤沢岳の登りまでは、けっこう歩きにくいトレイルが随所にあって、神経も使うし時間も使う。でも楽しい。
とりあえずスバリ岳。このあたりが核心部ですね。
下りもザレた下りが緊張する。
やっと赤沢岳です。ここまでが黒部ダムを見下ろす稜線。
名前に赤ってつくだけあって、岩が赤い。赤石岳や赤岳と一緒。山の由来がわかりやすい山です。
ここからは少しずつ歩きやすいトレイルが増えていく感じ。向きも変わって、後立山連峰を眺めながらのトレイルに。もちろん振り返れば立山や剣もずっと見えています。
基本的に右側が崖、左側は緩やかな稜線。所々崖の際を通るところだけ気をつければ、快適トレイル。
鳴沢岳通過。
疲れてきたので、なんとなく通過って感じ
このあたりは、コバイケイソウの群落が見事でした。
下って行くと、この稜線の途中のある小さな山小屋に到着
新越山荘です。ここでお昼休憩。吹き抜ける風が気持ち良い。
ただ、少しずつ周りの山々に雲が湧きだしてきましたね。
最後のピークの岩小屋沢岳。緩やかな登り下りなんで疲れた脚には優しい山でした。
さあ後は下りだけ。ゆるやかなアップダウンで種池山荘へ。
でも、まだちょっと遠いですね~。ちょうど真ん中に赤い屋根の種池山荘が見えます。
種池山荘到着。最後の休憩をとって、後は標高差1000mを下るだけ。雲行きもすこし怪しいので、ノンストップで。
下り始めて30分も過ぎるころから雲がかかりはじめて、さらにゴロゴロと雷の音。
せめて車に到着するまでは・・・と先を急いでいると、もうすぐ下山ってタイミングでかなり近い雷鳴。ヒヤヒヤしながら下って。
なんとか雨に降られずに下山完了。
よかったよかった!なんて言いながら車に近づいていくタイミングで雨粒が。
一気に土砂降り。間一髪セーフで車に乗り込んで、着替えも片付けもできないままに移動。
大町温泉の薬師の湯へ直行でした。
最後はちょっとヒヤヒヤしましたが、終日天気と景色に恵まれた山行となりました。
雪渓に絶景に花、そして熊に夕立とてんこ盛り!
21km、累積標高差2200m弱、11時間50分での周回でした。
最後に、これが今回出合った花々です。花の多い山で、景色と一緒にこれらの花も楽しめる最高の稜線ですね。
Posted by ひでたろう at 17:49│Comments(0)
│山登り