2018年08月13日
お盆は北アルプス~野口五郎岳へ~

お盆休み、なかなか纏まった休みとならない今年。先週に引き続いて日帰りアルプスです。天気予報がなかなか読めず、それでも静岡県より長野方面のほうが良さそうだったので、北アルプス方面へ行こうかと。
お盆の混雑を避けて、しかも日帰りで、って考えて、野口五郎岳へ、ブナ立尾根からのピストンを計画。余裕があれば烏帽子岳も。メンバーは、テラさん、ウメさん、セカコバの3人と私。
お盆の北アルプスってことで、駐車場の混雑もあるからと早めに出発したのですが、それでも遅いですね。現地に3時半ころ到着しましたが、すでに満車。少し広い路肩になんとか駐車して、4時過ぎに出発。

出発地点の七倉山荘前。ここからはまずはロードで5kmを走ります。

長いトンネルとロードを走って、ダム下まで来たところで明るくなりました。ロード最後のひと登りの高瀬ダム。ジグザグと登って行くんで案外時間がかかりますね。


濁沢を横切って、やっと登山口。ここまで1時間くらい。日本三大急登と言われるブナ立尾根です。ここからの標高差1200mを一気に登っていきます。


標高差は1200mなので、それほどではないですが、はやり三大急登と言われるだけあって、傾斜はキツくてそれなりに大変です。でも、しっかり階段状に手入れしてあるんで、それほど登りにくいって感じではないです。薄日が差す中、景色を期待して滝汗かきながら2550mまで上り詰めます。まだまだ天気は上々、下界は雲海です。


稜線からほんの少し下れば烏帽子小屋。ここで一休み。小屋前のイワギキョウも綺麗に咲き誇っていて綺麗でした。

小屋のすぐ先のテン場と池、なかなか良さげなテン場ですね。景色最高!
小屋番さんの話では、どこで雨・雷が発生してもおかしくないような天気との事、ちょっと上空の雲の動きも意識しながら進むことに。


晴れではないけど、日差しも少しあり、完全な曇りでもないので、見えるピークもけっこうあったりして、なかなかの景色を楽しめる稜線歩きになりました。しかも、三ッ岳さえ登りきれば、その先、野口五郎岳まではアップダウンの少ない快適稜線。ちょっとトレラン気分で走れたりします。

稜線から振り返ると烏帽子岳、尖がったピークはかっこいいですね。今度はここから北上して烏帽子岳を越えて、船窪岳方面へも縦走したいです。


眼下には、高瀬ダム、正面に唐沢岳~餓鬼岳の稜線。雲海も見事です。
その先の表銀座も終始雲がかかっていなくて、ずっと見えていました。あちらも今日は快適な山歩きが出来たんだと思います。

向かいにそびえる水晶岳。結局一度も顔を出す事はありませんでした。ここも近いうちにぜひ行きたいと思っています。




途中のお花畑、夏から秋へと季節が移っていっている感じ。トレイルの状態も良いし、他の人もいないのでちょっとトレランも。

いよいよ今日のメインイベントの野口五郎岳。ずっと雲の中だったピークが見え始めました。


小屋に着くころには、すっかり雲も取れ、ひと登りで山頂です。



地図で見ると判りますが、野口五郎岳って、北アルプスのど真ん中。どの方向を見ても北アルプスなんです。北は立山・剣や後立山連邦、東は餓鬼岳や表銀座の燕岳、南は大天井岳~槍ヶ岳の稜線、西は鷲羽岳・水晶岳や薬師岳など。360°パノラマの絶景です。もう少し雲が取れれば最高なんですが、また今度のお楽しみにとっておきます。
さて、ここでどうしようか検討です。いま登ってきた側の稜線はかなり雲が濃くなってきました。このまま崩れるか判りませんが、隠れる所の無い稜線。より安全にと思い、ピストンで戻るのはやめて、真砂岳から湯俣温泉へと下ることに決定。こちらは上空の雲は薄くて景色を楽しみながら下れそう。




真砂岳の分岐からは、けっこうガレた場所を通ったり、崩れたトラバース路だったり、ちょっと注意が必要な場所もありましたが、景色は抜群。お花畑を点在していて、特に南真砂岳あたりまでは、最高の稜線歩きでした。


しかも、それまで雲の中だった槍ヶ岳も顔を出したし、南部方面の山々が近づいてきて、迫力の景気を楽しめました。


しかし、長い尾根。南真砂岳と湯俣岳の登り返しもあるし、かなり大変なルートでした。それでも、湯俣岳以降の道は、フカフカの熊笹トレイルもあったりして、楽しく下れました。

下山した湯俣温泉の晴嵐荘で飲んだコーラは格別でした。
さて、ここに下山するとここから高瀬ダムまで10km、さらにダムから七倉山荘まで5km。合計15kmのランが残っています。



まずは高瀬ダムまで。最初こそ護岸が崩れていて歩きにくくなってますが、しばらく進めば快適トレイル。微妙なアップダウンも心地よく。川沿いを気持ち良く走って下れました。途中からは林道になりますが、ダム湖畔の道で、これもそれなりに気分よく走れます。10kmって長いイメージでしたが、アルプスを歩いた後とは思えないような足取りであっという間にダムまで到着です。
後は、朝に登ってきたロードを七倉山荘まで下るだけ。ここからはタクシーを呼ぶこともできますが、たった5km。走れば30~40分足らず。もちろん走ってゴールです。
野口五郎岳からは、ブナ立尾根で下山でも、湯俣温泉までの下山でも、ほとんど距離は変わらないので、湯俣温泉以降の川沿いのトレイル&林道がプラスされた分、距離も延びてしまい結局40km、12時間の長丁場の山歩きとなりました。
七倉山荘ではお風呂にも入れるので、下山後すぐにサッパリしての帰宅となりました。車を置いたところでお風呂に入れるのはいいですね~。
さあ、もう1回くらいはアルプスに行きたいな~。
Posted by ひでたろう at 13:28│Comments(0)
│山登り