2013年07月16日

二日目、兎岳・聖岳・上河内岳

ツエルトでの初宿泊。

あまり寝れませんでした。


狭さは気にならなかったのですが、軽量化をするため100均の薄いマット2枚重ねしましたが、これがダメで・・・背中が痛いこと。さらに、シュラフも軽量化を図って、SOLのエスケープヴィヴィを使用。やはり寒いですね。ダウンジャケットは着ていたんですが足先が寒くて・・・

ツエルトによる軽量トレッキングは、まだまだ修行が必要です。


さて、天気はと言うと、夜中は雨風ともに強い時間帯もありましたが、3時起床。雨は上がっています。周りの山々も見えています。昨日よりは良い方向に向かっている感じです。

二日目、兎岳・聖岳・上河内岳
手早くパッキングして、山小屋まで下ってトイレ等にも寄って出発準備。
結局、4時20分くらいに出発。


2日目は鶴さんと同じルートで畑薙ダムまで帰るので、私が先行して、ある程度進んだら待ってる。こんな感じで各自のペースを守っていきます。


百間洞は樹林帯のなか、15分も登ると徐々に見晴らしがよくなってきます。


う~ん。晴れではないけど、まずまずの天気。南アルプス全体が見渡せます。
大沢岳はパスして中盛丸山との鞍部へと出ます。


二日目、兎岳・聖岳・上河内岳
二日目、兎岳・聖岳・上河内岳
二日目、兎岳・聖岳・上河内岳
中盛丸山まで登れば、北は甲斐駒・仙丈ヶ岳・白根三山・塩見に荒川・赤石。
南は、聖・兎・上河内・茶臼に光岳。
もちろん正面には富士山も!
まあ、見事に南アルプスの主峰達が見渡せます。

これだけ素晴らしい展望があって、山の姿もけっこうかっこいい中盛丸山ですが、標識等はなにも無い寂しい山頂なんです。っていうか「中盛丸山」って、仮にも2800m以上もある山の名前じゃないんじゃ・・・・。~岳ってつけてやってよ。

さて小兎岳を経て兎岳へと進みます。


二日目、兎岳・聖岳・上河内岳
兎岳って、南アルプスの中だと、赤石と聖に挟まれて割りと地味な印象だけど、重量感もあるし、意外と南っぽくなく岩々しててカッコいいよ。

二日目、兎岳・聖岳・上河内岳
兎岳山頂から赤石岳を振り返る。展望もバツグンです。


さて、ここから先が今日の核心部。
非常に痩せた尾根を通過して聖岳の急登へと続きます。
聖岳の登りは手を使ってよじ登るところもあって、とってもアドベンチャーな気分で楽しいところ。
楽しくて写真撮り忘れちゃうくらい。


二日目、兎岳・聖岳・上河内岳
2800mくらいまで登れば後は快適な尾根道。



二日目、兎岳・聖岳・上河内岳
淡々と登って山頂~~。
すごい風~~
すごい人~~

でした。


流石、聖岳。人気があります。
突風のような風ですが、非常に賑やか。聖平小屋からのピストン組ですね。
時間も朝8時過ぎ、ちょうど小屋泊まりの人達が登ってくる時間帯なんですね。


二日目、兎岳・聖岳・上河内岳
これから向かう上河内岳もまだ見えてます。なんとか最後のピーク上河内岳からも景色が見たい!!

あまりの寒さに、5分で退散~~。
ここからは、聖平小屋まで一気に800m近いダウンヒル。


二日目、兎岳・聖岳・上河内岳
特に最初の300mくらいは、ひたすらザレた斜面をジグザクに下っていきます。
まるで富士山の下りみたい。下から登ってくる人達もジグザクに登ってくるのが見えるのでまさにそんな感じ。


さらに500m下って、聖平~。
かなり脚にきましたよ、この下りは~。


二日目、兎岳・聖岳・上河内岳
さっきまでの突風が嘘のような穏やかな聖平。
ここを少し進めば聖平小屋です。ここで遅い朝食タイム。


二日目、兎岳・聖岳・上河内岳
百間洞をなにも食べずに出発してからここまで、わずかな行動食だけで5時間。
やっとまともな食事です。
カップヌードルと、フルーツゼリーを食べてエネルギーチャージ!!
最後のピーク、上河内岳へと元気3倍です。


聖平って2300mも無いんですよね。上河内岳は2803m。
またもや500m以上のアップ。最後までやさしくはないよね南アルプス。


前衛の南岳あたりまではけっこう雲が無かったんだけど。
いよいよ上河内岳の肩に到着したときには、完全にガスガス・・・・

初めて来た鶴さんなんて、肩に着いたときに山頂かと勘違いしたくらい何も見えず。


そうは言っても、ここから山頂は片道5分。
とりあえず山頂で晴れることを期待して・・・・




二日目、兎岳・聖岳・上河内岳
ガスガスです。まったく何も見えず。
3分で撤収~~。


この頃から、またまた風が強くなってきて、少~し雨も混じってきた~。
急いで茶臼小屋まで行こう!
茶臼の分岐は、去年皆で来たときと全く同じ状況。ガスガスの突風状態。
でも、小屋まで下るとウソのような穏やかさ。

アルプスをなめちゃ~いけませんよね。稜線は別世界です。
決して軽装で行かないように!!


二日目、兎岳・聖岳・上河内岳
ほんの少し休憩して、最後のダウンヒル。
畑薙ダムまで、標高差1400mを一気下り!!

途中、横窪沢小屋とウソッコ沢小屋で小休止した以外は、ほぼノンストップ。
後半は、鶴さんかなり脚にきたようでペースダウンしましたが、無事大吊橋へと到着。
さらに20分歩いて沼平のゲートへと帰ってきました。

1日目、38km。2日目、22km
合計60km、累積標高6000m 1泊2日としては最長のアルプストレッキングでした。


もちろん帰りは、白樺荘にて入浴。にゅるにゅる系の硫黄泉。たまりません。


さ~て次はどこにいこうか?


二日目、兎岳・聖岳・上河内岳
ちなみに、今回出合った花達です。
まだまだ他にもいっぱい咲いてました。
特に、荒川三山は花が多くて、一番いい時期かと思います。




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Posted by ひでたろう at 18:03│Comments(2)山登り
この記事へのコメント
ここを一泊二日で行こうという発想がすごいですね。

かなりロングコースではありますが、UTMFを完走できる力があり、
また山の知識があればこその発想ですよね。

じぶんもまだまだ頑張らなくちゃ!


僕も、まだ計画倒れですけど、広河原~奈良田日帰りをやってみたいなあと考えております。ちょっと朝のスタートが遅くなっちゃうのが難点・・・・でも山旅って泊まりが楽しいんですよねえ。
Posted by たけにぃ at 2013年07月18日 16:44
たけにぃさん

5年前に2泊3日、小屋泊まりで歩いたコースなんです。それでも当時はけっこう頑張ったと思ったんですが、まさかテン泊1泊で行けるなんて思ってもみなかったです。トレランをやることで、いろいろ可能性が広がりました。

広河原~奈良田は、みなさんけっこうやってるし、たけにぃさんの走力ならぜんぜん問題なしですよ~。ゴール後に奈良田の温泉に入れるのが最高にGoodなコースですよね。
Posted by ひでたろう at 2013年07月19日 08:10
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