2013年02月14日
山のリスク
先週1週間、インフルエンザになってしまい週末を含めておとなしくしていました。
さあ、今週末からガンガン行くぜ!って時に悲しい知らせが・・・・
西穂高独標付近で男女二人が遭難、死亡との記事。
静岡の方で、ロゲイニングの時にはいつも夫婦で参加されてた、非常に上品で感じの良い方達でした。
ついこの前の有度山ロゲイニングや交流会でも拝見したばかりなんで、非常にショックなニュースでした。
直接お話しする機会はほとんどありませんでしたが、同じ静岡で、同じく山が好きな人が亡くなるのを聞いて、いたたまれない気持ちになったのは私だけではないと思います。
また、同時に山の怖さを改めて思い知らされた思いです。
西穂独標に登頂後の下山時に天候悪化からルートを外れ、南側へと下ったしまい滑落したようです。
真冬の高山、想像だけでは予想できないような過酷な状況なんだと思います。動けなくなることが直接、死に直結してしまう場所です。
ただ、真冬の高山帯だけでなく、冬の低山や、夏の高山帯でも、滑落や疲労などで動けなくなることで、低体温から死に至ることも十分考えられます。レースからトレイルランに入った人たちは、いかに軽量化するかは真剣に考えますが、いかに安全に山に入るかはなかなか考えられないかと思います。
レースは、スタッフが要所要所に配置されてるし、同じコース上を何百人と走ってるのでそれほど不安もないし、できるだけ軽量化して臨むこともあながち間違いではないと思います。
それが、ひとたび単独行や仲間内のツーリングになると、ルート案内は無いし、万が一道に迷ってはぐれてしまえば自分の所在地もはっきりせずに孤立することも考えられます。
講習会や本なので知識を得ても、実践からくる経験が不足していれば、いざという時に役にたちません。仲間内のツーリングだから、わかる人について行くっていうスタイルじゃなくて、やはり全員が地図を持ち、その日のルート、現在位置の把握、目的地までの所要時間などなど、常に地図を読むことを実践することで、感覚が磨かれていって経験となります。
装備にしても、レインウェアやレスキューシートの常備と、予備食の常備。それとライト。これくらいは絶対に持っていたいですよね。UTMFの必携装備ってのが、山での最低限の常識な装備だと思います。また予備食は行動中には使用せず、万が一の状況が無い場合は持ち帰ることのできるものです。行動中に食料を食べきるってのはNGだと思います。
もちろん、持ちすぎる余分な装備は、重量増に直結するので行動半径が狭まってしまい、せっかくのトレイルランによる機動力が活かせなくなるので、自分にとっての装備バランスってのを考えたいものです。まあ重量増てのも考えようによってはウェイトトレーニングって思えるので、それはそれで楽しめますが。
せっかく楽しみで山に入るのだから、また次の楽しみの為にも、安全に帰ってくることを最優先したいです。
最後に、ご夫婦のご冥福を祈ります。
さあ、今週末からガンガン行くぜ!って時に悲しい知らせが・・・・
西穂高独標付近で男女二人が遭難、死亡との記事。
静岡の方で、ロゲイニングの時にはいつも夫婦で参加されてた、非常に上品で感じの良い方達でした。
ついこの前の有度山ロゲイニングや交流会でも拝見したばかりなんで、非常にショックなニュースでした。
直接お話しする機会はほとんどありませんでしたが、同じ静岡で、同じく山が好きな人が亡くなるのを聞いて、いたたまれない気持ちになったのは私だけではないと思います。
また、同時に山の怖さを改めて思い知らされた思いです。
西穂独標に登頂後の下山時に天候悪化からルートを外れ、南側へと下ったしまい滑落したようです。
真冬の高山、想像だけでは予想できないような過酷な状況なんだと思います。動けなくなることが直接、死に直結してしまう場所です。
ただ、真冬の高山帯だけでなく、冬の低山や、夏の高山帯でも、滑落や疲労などで動けなくなることで、低体温から死に至ることも十分考えられます。レースからトレイルランに入った人たちは、いかに軽量化するかは真剣に考えますが、いかに安全に山に入るかはなかなか考えられないかと思います。
レースは、スタッフが要所要所に配置されてるし、同じコース上を何百人と走ってるのでそれほど不安もないし、できるだけ軽量化して臨むこともあながち間違いではないと思います。
それが、ひとたび単独行や仲間内のツーリングになると、ルート案内は無いし、万が一道に迷ってはぐれてしまえば自分の所在地もはっきりせずに孤立することも考えられます。
講習会や本なので知識を得ても、実践からくる経験が不足していれば、いざという時に役にたちません。仲間内のツーリングだから、わかる人について行くっていうスタイルじゃなくて、やはり全員が地図を持ち、その日のルート、現在位置の把握、目的地までの所要時間などなど、常に地図を読むことを実践することで、感覚が磨かれていって経験となります。
装備にしても、レインウェアやレスキューシートの常備と、予備食の常備。それとライト。これくらいは絶対に持っていたいですよね。UTMFの必携装備ってのが、山での最低限の常識な装備だと思います。また予備食は行動中には使用せず、万が一の状況が無い場合は持ち帰ることのできるものです。行動中に食料を食べきるってのはNGだと思います。
もちろん、持ちすぎる余分な装備は、重量増に直結するので行動半径が狭まってしまい、せっかくのトレイルランによる機動力が活かせなくなるので、自分にとっての装備バランスってのを考えたいものです。まあ重量増てのも考えようによってはウェイトトレーニングって思えるので、それはそれで楽しめますが。
せっかく楽しみで山に入るのだから、また次の楽しみの為にも、安全に帰ってくることを最優先したいです。
最後に、ご夫婦のご冥福を祈ります。
Posted by ひでたろう at 18:24│Comments(4)
│山登り
この記事へのコメント
ご存じの方だったのですね
竜爪や梶原山でも遭難がありました。
過信せずに行動したいものです。
竜爪や梶原山でも遭難がありました。
過信せずに行動したいものです。
Posted by HIZA at 2013年02月14日 21:19
私も今回の事故で、衝撃を受けました。
そのつもりはなくても、起きてしまう山岳事故。
常に気をつけなくてはなりません。
ひでたろうさんの仰る事に、同感いたしました。
ご夫婦のご冥福をお祈りいたします。
そのつもりはなくても、起きてしまう山岳事故。
常に気をつけなくてはなりません。
ひでたろうさんの仰る事に、同感いたしました。
ご夫婦のご冥福をお祈りいたします。
Posted by yamayo at 2013年02月14日 22:15
HIZAさん
そうですよね。高山ばかりが危険じゃなくて、遭難なんてちょっとした事で起こるものです。膝下の浅瀬の川でも溺れるひとがいるように、安全な山なんてないんですから・・・
そうですよね。高山ばかりが危険じゃなくて、遭難なんてちょっとした事で起こるものです。膝下の浅瀬の川でも溺れるひとがいるように、安全な山なんてないんですから・・・
Posted by ひでたろう at 2013年02月16日 21:59
yamayoさん
山の道迷いなんてほんの1mはずれるだけで、全く道が判らなくなることもありますからね。とくにトレイルランはスピードが速い分気がつくのが遅れる可能性が大きいので、十分すぎるほどルートには気をつかわないとですよね。
山の道迷いなんてほんの1mはずれるだけで、全く道が判らなくなることもありますからね。とくにトレイルランはスピードが速い分気がつくのが遅れる可能性が大きいので、十分すぎるほどルートには気をつかわないとですよね。
Posted by ひでたろう at 2013年02月16日 22:03