2011年09月27日

信越五岳 ③

さて、昨日は第2関門まで書き込んだところで思わずリタイアしてしまったので、再スタートです。

信越五岳 ③
生ヒロッキーの掛け声とともにスタートです。
5時30分、やっと明るくなったくらい。

初めはぐるぐると斑尾のスキー場内を、ゲレンデだけでなく、意外と走りやすいシングルトラックなんかもあって面白いコースレイアウトです。でも自分がどこにいるか全くわからない感じ。

信越五岳 ③
こんな直登もあるけど、スタート直後もあってぐいぐいと皆さん登っていきます。

信越五岳 ③
景色の良いところへ出たら、雲海からの日の出が・・・
今日の天気の良さがうかがえます。

信越五岳 ③
スキー場を抜けると、雰囲気の良いダブルトラック。
こんな感じならダブルトラックも良いんだけど。
ぐるぐると麓を廻って斑尾山の反対側へ行き第1エイドへ、

しかし、この頃から、なんか体が重たい感じ。
110kmなので抑えた走りなんだけど、それでもけっこう呼吸が苦しい。

第1エイドからは一気に斑尾山の山頂を目指します。
この登りも、前の人についていくだけで精一杯・・・・

信越五岳 ③
山頂手前のピークからはこんな景色が、野尻湖の向こうにはこれから向かう山々が見える。しかし遠いな。

山頂からは、ゲレンデを一気に下って第2エイドへ、正直ゲレンデ下りは苦手なんだよね。
おんたけスカイや野沢も、ゲレンデ部分っていつも遅い。

エイドには、必ずパワーバーがある。
カットしてあるので、2~3かけをもらって、走りながら頂いてた。
でも、走りながらって食べにくいよね。

第2エイドからはシングルトラックメイン。

信越五岳 ③
でも袴岳の登りまでは湿地帯なのもあって、しかも雨上がりなのもあって、トレイルも川状態。
すでに、靴は濡れ濡れです。

気持ちよく走れる袴岳を越えるといよいよ長~いダブルトラックの下りが始まります。

信越五岳 ③
ずっと下りのダブルトラックが、たしか5km以上あったかと思います。
麓の第3エイドまでひたすら下ります。しかも、地面の硬いダブルトラックなのでけっこう足にきます。
いまいち調子の上がらない私は、ここでも抑えたペースで、いっぱいいっぱい。

信越五岳 ③
これは第3エイドのトマト。冷えててムチャうまかった~

さっきまでの下りのダブルトラックから、登り基調のダブルトラックへ。

信越五岳 ③
今度は、関川沿いを微妙な勾配で登っていきます。
ここも5km以上あるでしょ。
気持ちよく走れるトレイルだらけってイメージがあったけど、なんかここまでくると走らされてる感が強くなってきた。とにかく走れちゃうから走るけど、単調なので辛い区間です。
たぶん、調子がいまひとつなのもあって余計に辛いんだと思う。

この後は、一旦急登をあがれば、黒姫の第1関門までとーっても気持ちの良いトレイルが続く。
このコース一番のナイストレイルかも。微妙に下り基調なのも良いかも。

信越五岳 ③
有名なトンネルスポットもここ。いきなり現れてビックリでした。

賑やかな声が聞こえたと思ったら、突然開けた黒姫のスキー場に。
ここが第1関門。
通過タイムや順位が貼り出されていたので見たら、O石さんとは1時間差。
本当に今日は遅いや・・・

信越五岳 ③
観光客でいっぱいの黒姫のスキー場。コスモス畑が広がっていて、一番和める空間だった。
ただ、けっこう急な登りなので、観光客と大差ないスピードになってしまう。もちろん無理して走りましたよ、ここは!

信越五岳 ③
そしてこの後が恐怖のダブルトラック。ここもひたすら登りで5km以上。しかも関川沿いよりよっぽど急。
100m走って50m歩くから、最後は25m走って、50m歩くくらいになっちゃった。
それでも、ここまでは目いっぱい走りました。

この後一旦川まで下って、対岸を登り返し。
この登り返しは死にました。ここで、今日のレースは終わったって感じ。
もう走れなくなってきました。

信越五岳 ③
登り返したあとは、緩やかな林の中のトレイル~牧場へと続きます。
元気なら、ここがベストワンのトレイルだと思ったかもしれません。

でも、全部歩きました。

とにかく第2関門までは行こうと。

ひたすら5km以上も歩き続けました。
最後の下りだけは、ちょっと走って第2関門到着。

本当は、ここでリタイヤを考えてました。
でも、ATCのお客さんの伊東くんに出合って、彼のゴールするんだって気持ちを見せられて、もう少し進もうと決心。
ここで、十分なエイド食(小さなおにぎりみたいなものをいっぱい食べちゃいました)を食べて、少しだけ休憩して、再スタートをきりました。
おんたけ100マイルでは、この補給&休憩が後半の行動力になったので、それを期待です。

信越五岳 ③
ダムの入り口が第2関門のゲート。
日が傾き始めた時間、少し冷えてきました。
これから山越え、さあ頑張ろう。

ダムを渡りきると100段はある階段。
元気なら、走らないまでもぐいぐい登っていけるのに・・
凄く息が切れました・・・やっぱり引き返そうかと思った。

それでも、この後はしばらくフラットなシングルトラック&木道
軽くジョグしながら走って行くと、さっきの伊東くんに合流。

この後いや~なダブルトラックの登りを話をしながら登れたので、意外と辛くなく山道まで行けました。

さあここからがしんどかった。
ここも、雨上がりのぬかるみトラックで歩きにくいし、いよいよペースが最低スピードに。
大きな荷物を背負った登山者くらいのゆっくりしたペースでしか上がれません。
気温もどんどん下がってきたので、ウィンドシェルを着込みます。

下りも、ただ歩いて下ってるだけなのに息が上がって大変。
足元のぬかるみにだけ注意して下るのが精一杯。

信越五岳 ③
それでも、なんとか暗くなる前に古池に到着。
案外大きな池でビックリ。
すぐにロードにでて、しばらく歩けば第6エイド

歩き続ければ、時間的にはゴールできそうだけど、寒さがきつくて、ここでリタイヤを決めました。
元々、走り&早歩きでのレースを考えて装備を決めてたので、ゆっくり歩きでの夜間歩行に対応する防寒着は持ってません。このまま行けば、瑪瑙山を越えるのは難しいだろう。たぶん低体温症になるだろうと思った。実際、麓のエイドだというのに寒さで震えが止まらなくなりました。

初めてのリタイアですが、エイドのスタッフさんは、リタイア者にはと~っても優しいんですね。
毛布を持ってきてくれたり、温かい飲み物を持ってきてくれたり、折れた心が和みます。

信越五岳 ③
送迎のバスを待つ間、じっとストーブを見つめてました。

ここで、後ろから作ちゃんが到着。まだまだ元気そう。
それでも寒いらしく、猿のくせに上にジャケットを羽織ってました。なかなか見られない光景でした。
食料にちょっと不安があるようなので、必要では無くなったジェルとグミを作ちゃんに託して、スタートを見送りました。

ここからは、暖房の効いた観光バスでゴールまで、他のリタイア者は途中の戸隠で降りたので、貸切状態でゴールの飯網スキー場に。

O石さんのゴールを待とうかと思ったけど、外にいるとあまりの寒さで体の震えが止まらず、近くのホテルで入浴タイム。やっと体が温まって一息つけました。

ゴールエリアに戻ってトン汁を頂いていると、一人のランナーが凄いスピードでゲレンデを下ってきます。
トレラン部O石さんのゴールでした。なんともタイミングの良さ。

信越五岳 ③
ゴール直後をパチリ。堂々の5位入賞です。
林道が苦手で泣きそうになったとの事ですが、それでも立派なものです。
作ちゃんもあの後頑張って、19時間台で無事ゴール。パチパチ!!


おまけ。
O石さんがゴールした直後、同じゴールからの出入り口に知った顔が、

信越五岳 ③
某トレイルショップの店長さんではありませんか、しかも毛布に包まってる。
第2関門過ぎでのリタイアとの事。3度目の正直にはなりませんでしたね。残念。
リザルトでは、第3関門DNFで、私と同じ。いや~仲間がいて実はホットしました。

いつもは、ハセツネに近いんで敬遠していたレース。今年はハセツネが2週遅いのでエントリーしたんだけど、この結果。さあ、来年リベンジするのか?しないのか?

でも、このままでは悔しいのは確かです。





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Posted by ひでたろう at 12:55│Comments(4)トレイルラン
この記事へのコメント
うーん、お疲れ様でした。

もっとシングルトラックみたいなところを沢山走るのかとおもいきや
林道率も高そうですね。

長旅お疲れ様でした。
Posted by たけにぃ at 2011年09月28日 13:52
たけにぃさん

そうなんですよ。走れるコースって、半分は林道だったんです。
たしかに、林道なら走れますよね。

ただし、ずっと下り、ずっと登りみたいのが多くて、快適とはちょっと違っていました。 でも、その分攻略のしがいはありますよ。
Posted by ひでたろうひでたろう at 2011年09月28日 22:17
お疲れさまでした。
その後体調はいかがですか?
ハセツネまでは時間ありますから、ゆっくりと調整なさってください。
来年はきっと完走しましょう!
もう2012年は始まっています!
Posted by ATC Store CaptainATC Store Captain at 2011年09月29日 20:31
ATC Store Captainさん

お疲れ様でした~。
走れなかっただけで、体調そのものはいつもと変らないので、少しずつ走り始めています。ハセツネまで、どこまで復調するかはわかりませんが、今回の教訓を生かした走りが出来ればと思います。
来年ですか?そうですね、やはりきっちりとリベンジしなくてはいけないかもしれませんね。
Posted by ひでたろう at 2011年09月30日 10:49
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信越五岳 ③
    コメント(4)