2011年07月20日

おんたけウルトラトレイル100マイルです③

第2関門以降、写真を撮る気力が無くなっているのか、ほとんど写真ありません。

兎に角第2関門を出発したわけですが、30分の休憩がかなり効いたみたい。
休憩だけでなく、足をセルフマッサージしたりしたのも良かったのか、ここから調子が少しずつ上がっていく感じが。
足首の痛みも無くなり、下りも普通に走れるように。
ただし、親指の肉刺はかなり痛く、特に登りで踏ん張るときがかなりヤバイ。

それでも、第2~第3は、下り基調だし案外すんなりと走りきることができた。
長い下りを降りきるとロードに出て、そこが第3関門。

第2で関門閉鎖15分前にスタートしたけど、第3関門では閉鎖1時間前には着くことができた。
あと残り7時間、距離42km。

エイドの人達からは、あとフル1本分だよって励まされるけど、あとフル1本もあるのかと思うと、ゾッとするね。

兎に角時間は、十分じゃないけど、まだ間に合う時間だ。

おんたけウルトラトレイル100マイルです③
ここでの名物になってる素麺でエナジー補給。塩分補給に汁まで飲み干してスタートだ。

ここからしばらくはだらだらと登っていく、登り切った峠のところで、後で走る最後のループの合流が見えた、またここに戻ってくるんだ・・・・
と、後ろ向きな事を考えてもはじまらないので、先を急ごう。

一旦下って、更に登り返し、そして100kmの選手にとっては最後の下りとなる長~い下りに入る。
ここまで来ると、100kmの選手もかなり疲れているのか、歩くのをやっとの人達が多い。

ところが、こちらはかなり絶好調。かなりいいペースで突っ走っています。
これで最後まで持つのか心配なくらい。でも今更ペースを落としても、あと少しなんだし、とにかく時間の貯金が欲しかった。

そして長~い下りが終わる頃に、最後の小エイドに到着です。
100km選手はあと7kmのウイニングランが待ってるだけ、

しかしこちらは、ここから最後のループ20kmを走って、またここに戻ってこなくてはいけません。
事前の情報では、このループの登りがかなり大変そう。
さあ、頑張ってスタートだ。

いきなりの急登。でも疲れが無いような感じでガンガン登っていく。
やっと緩やかになったかと思ったが、その後も、ひたすら緩やかな登り。
スタート直後のフレッシュな状態なら走って登るような斜面。

これが永遠ともいえるくらいに続く。
このコースでもっとも長い登りがこの区間だと思う。
よりによって最後にこの仕打ち、さすがOSJ!!

それでも、下りはやってくる。非常に開けた稜線に出ると、くだり基調に。
すると前方に、女性ランナーが、今回唯一の参加者のS木さんだ。
いつもは、後半に競負けて、勝てなかった選手。今回も追いつけないと思っていたのに・・あっさりとパスすることが出来た。

いつまでこの好調が続くんだってばかりにこの後も快調に飛ばす飛ばす。
そして合流点が見えてきた。後は、さっき走ったばかりの道をもう一度行けばいいだけ。
長い下りが待っているけど、もうループは無い、後はゴールに向かうだけで良いんだって思うと、とっても楽になった。100kmの関門閉鎖から時間がたっているので、100km選手もいない。誰もいない道をひたすら進む。

一人100マイルの選手に追いつき、その背中を見ながら下っていく。100km選手の最後のランナーがちらほら出始める。彼ら彼女らも最後の力を振り絞って頑張っている。お互い頑張ろう。

やっと来た、最後の小エイド、また帰ってきた。後は7kmのラストランだけだ。

緩やかなフラットダートを下っていくと、途中抜かし抜かされながら励ましあった100マイルランナーが、彼も最後の力を振り絞っている。お互い最後のエールをして抜かしていく。

ロードに出てからも、何人かの100マイルランナーを抜かして、ゴールへ。
本当に、最後まで好調なペースが維持できた。とっても不思議な感覚。
あれほど、途中でやめようとまで思っていたのに、まだ20kmや30kmくらいは走れそうなほどに元気なんです。

最後の橋を渡って、短い登りを登れば、あとはゴールまで数100メートル。
結局ハイペースを維持したままゴール。
ゴールゲートが見えたときには、思わず涙が出そうでした。
本当にあきらめなくて良かった。これほどゴールが嬉しかったレースは無かったと思います。

おんたけウルトラトレイル100マイルです③
160km 22時間20分のなが~い旅が終了しました。
よくもまあ、まる1日も山の中を彷徨ったものだと思います。

結局、完走者は20人。総合13位、年代別3位でした。

次も出るのか?? いや、もう2度と出ない。
って今は思います。


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Posted by ひでたろう at 08:38│Comments(12)トレイルラン
この記事へのコメント
凄い!!
その一言です。
僕はハセツネが一番長い距離ですが、
長い距離には それ相応のドラマがありまね。
僕も出たい!!!  けど・・・
今 時間ないんです あまり・・・
機会があったら また一緒に走って下さい。
本当にお疲れ様でした。
Posted by sm! at 2011年07月20日 09:11
完走お疲れ様でした。気持ちがよくわかるレポートで面白かったです。
その距離から復活するなんてこともあるんですね。
自分には長すぎる距離ですが、ハセツネ完走なんてちっぽけな気がしますね。
Posted by ゴンゾー at 2011年07月20日 12:51
SM!さん

距離がすべてではないけど、100マイルって距離はドラマがいっぱいで苦しいけど楽しかったです。
また時間が取れるようになったら、レースだけでなく、トレラン部ツーリングでいろいろ行きましょう。
Posted by ひでたろう at 2011年07月20日 18:15
ゴンゾーさん

ハセツネなんかでも復活はあったけど、100kmを越えての復活には、人間の力ってのもなかなか凄いものがあるな~って感じでした。
ハセツネの完走がちっぽけだなんて思いませんよ、それぞれの距離でどんな走りが出来たかが大事なんだと思います。
でも、ハセツネがミドルコースくらいに感じますよね実際。
Posted by ひでたろう at 2011年07月20日 18:19
ドキドキしながら 連載(?)を読ませてもらいましたよ!
すごい冒険の旅だったのですね
最後は100マイルじゃ物足りなかったようですね(笑)

完走おめでとうございます
素晴らしいレポでしたよ!
Posted by カルマカルマ at 2011年07月21日 08:23
うーんすごいですね。
天変地異が起きた時に、最後まで生き残る人の1人だと確信しました。


チャレンジしようとするだけで凄いのに、完走率40パーセントですもんね。もう出ないといってますが、ひでたろうさんならきっとさらなる冒険を求めてしまうでしょうね。
Posted by たけにぃ at 2011年07月21日 16:05
5月のアラジンさんの笹山のトレイルに参加しました。
完走おめでとうございます。
僕は100Kに参加しましたが、走りながら、このコースで
160K走る人はなんてクレイジー(ほめ言葉です^^;)
って考えていました。あんまりすごすぎて、コメントしてしまいました。
富士山頑張ってください。
トレラン部の次回催しの際はまたお世話になります。
Posted by そこそこ at 2011年07月21日 17:35
有り難うございました。
充分気合貰いました!
Posted by HIZA at 2011年07月21日 20:01
カルマさん

カルマさんもそろそろロングやりましょう。来年はぜひ富士五湖か野辺山あたりのウルトラから。旅えお実感できますよ。
Posted by ひでたろうひでたろう at 2011年07月23日 07:57
たけにぃさん

結局100マイルのダメージで、富士登山競走DNSでした。
それを考えると、100マイルレースは、前後のことも考えて慎重になってしまいそうです。
Posted by ひでたろうひでたろう at 2011年07月23日 07:59
そこそこさん

100kmの部に出場したんですね。
おんたけは100kmでもかなり過酷なコース。達成感大きかったと思います。
ぜひ、またトレラン部のツーリングで会いましょう。
Posted by ひでたろうひでたろう at 2011年07月23日 08:01
HIZAさん

まずは、玉川トレランに向けて頑張っていってください。
長文に付き合ってもらいありがとうございました。
Posted by ひでたろうひでたろう at 2011年07月23日 08:03
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おんたけウルトラトレイル100マイルです③
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