走ったり登ったり・・・

せっかくの水曜日、天気予報は微妙な感じ。台風の影響が出始めているんでしょうか？特に中部山岳地帯は平野部よりも崩れるのが早いでしょうから、慎重に場所選び。SCWのサイトで雲の予想を見る限り、中央アルプスが一番崩れるのが遅そうなので、木曽駒ヶ岳に決定。
まあ木曽駒ヶ岳は、元々先週の水曜日に水曜メンバーで行く予定だったのが、仕事の都合で私だけキャンセルしてしまったので、その補習も兼ねての山行でもあります。





今回は桂小場からの木曽駒ヶ岳。行きは濃ヶ池経由、帰りは尾根伝いに降りる周回コース。
5：15出発。歩きやすいなだらかなトレイルを大樽山荘まで、そこからは一気に標高をあげて西駒山荘。
今年は西駒山荘が営業していなのも影響しているのか、登山道脇の熊笹がかなり濃くて手入れが行き届いていない様子。昨日の雨の水滴がビッシリで、下半身はぐっしょりです。






水場は、野田場と西駒山荘。それぞれかなり細い。好天が続けば、すぐにでも涸れそう。それでも今日は大丈夫だと思うので、帰りの水も安心。






西駒山荘まで登ると、快晴！！このコースで大正解な予感。雲が出る前に木曽駒までは行きたい。





聖職の碑ですね。台風による暴風雨の中を子供たちはどんな思いで進んだんでしょうね。新田次朗氏の小説は読んだことがなかったので、この機に購入しました。今度じっくり読んでみます。





濃ヶ池。秋口で水量は少ないと思いますが、なんとか逆さ宝剣岳。綺麗です。





変化のあるトラバース路から、岩場や梯子を登っていくと突然開けて、駒飼ノ池のあるカールの底に。ここから見上げるカールと天狗荘が好きです。絶景ですね。




ここまで一人（登山口で）にしか会ってませんでしたが、乗越浄土まで登ってくると多くの人が、さすがロープウェイの威力。ここまで時間的には計画より少し速くて余裕があるので、宝剣岳への登攀と伊那前岳へのピストントレランへ。






前回来たときは、初めての宝剣岳ってことで、それなりに大変なイメージもありましたが、宝剣山荘側は、足場もしっかりしているし、鎖の補助もこれでもかってくらいにあるので、全く怖さもなくあっという間に山頂でした。距離もこちらは短いですしね。





さすがに、山頂の岩には怖くて乗れず、顔を出すだけ。これが山頂の岩の上部です。






伊那前岳は、ほとんど標高差が無く、完全にトレランモードで往復できますね。千畳敷カールも、横からの景色が楽しめて、宝剣岳からの見下ろす景色とは違った風景を楽しめました。





残すは木曽駒ヶ岳、中岳はパスしてトラバース路から。途中から眺める三ノ沢岳。ピラミダルでかっこいいですよね。まだ未踏なので次回はぜひ登ってみたい。






駒ヶ岳山頂到着！なんとか山頂は晴れていますが、宝剣岳方面はガスがかかりはじめました。ギリギリセーフな感じですね～。御嶽方面は晴れが続いているので景色はバッチリ楽しめました。





今度は尾根道を下っていきますが、将棊頭山方面は晴れています。帰りも気持ち良く歩けました。
将棊頭山からその先の茶臼山まで続く稜線、いいですね～。





今回出合った花たち。夏も終わりでもう少し少ないかと思いましたが、けっこう色々な花が咲いていていましたね。







帰りは西駒山荘へは寄らず、将棊頭山に登ってそのまま冬道コースの尾根通しで下りましたが、うっすらとですがトレースがあって尾根さえ外さなければ問題なく歩けました。






最後に、前回来た時も気になっていた行者岩へ。ほんの少し急登があり、疲れた脚には大変ですが、地蔵のオベリスクのように巨岩が積み重なった山頂は圧巻です。怖いので最頂部までは登らず退散。
後で地図を見返してみて、茶臼山もすぐそこだったので行けばよかったと少しだけ後悔。


さて下山です。大樽山荘まで下れば後はトレランモード、ここだけは走りました。しかし、途中の野田場の水が、朝より細いようで、枯れていたら最後水不足になるとこでした。時間をかけて給水。



13時前には下山完了です。もうすでに山頂部はすべて雲の中。ほんと場所も時間も読みどおりで素敵な山行となりました。