2020年06月21日
八ヶ岳周回~稲子湯から~
土曜日に珍しく休みとなり、また他県への移動自粛も全面解除となったので、八ヶ岳まで足を延ばしてみました。サクライさんと二人で、硫黄岳~天狗岳~白駒池のぐるり。稲子湯登山口をベースに周回としてみました。
中部横断道路が清水~富沢間が通行止めで通れず、52号線経由となった為到着が遅れて、6時40分頃の出発となりました。車での道中では八ヶ岳がはっきりと見えていて、今日の展望に期待しながらの登山開始。
林道から急なダブルトラックそして山道へと徐々に高度を上げてしらびそ小屋へ、早朝の涼しい空気の中、気持ち良くスタートが切れました。
しらびそ小屋脇のみどり池、いいですね~。正面に天狗岳。逆さ天狗岳をパチリ。
八ヶ岳東麓側からの登山は、かなり昔に杣添尾根からの横岳くらいで、あとは一昨年のKOUMI100のレースで少し登ったくらい。
今回、稲子湯から本沢温泉までのコースを歩きましたが、特にしらびそ小屋から先は、山麓をトラバースするようにうねうねと、コケの森を歩ける素敵な歩道。思いっきり気に入りました。初夏のこの時期は緑も鮮やかで素敵でした。
本沢温泉への林道と合流するとすぐに本沢温泉。トイレに寄ったりして一服。いよいよここから本格的に登山開始!夏沢峠へとグングン高度を上げます。
高度を上げるのはいいですが、周りの雲もグングン増えてきてしまい。
峠に着くころにはガスの中。山頂までには雲が取れるのを期待して硫黄岳へ。
高度を上げていくと青空が。これは期待が持てそうだ。
爆裂火口も良く見える。
たしかに山頂は晴れていましたが、周りはガスに包まれていて、見えたのは火口と、はるか雲の上に山頂だけ突き出した穂高連峰のみ。それでも風が穏やかで休憩するには良かったです。かなりの人達がのんびりと休んでいました。
本当は雲が取れるのを待ちたい気持ちもありますが、この後の行程を考えるとそれほどのんびりは出来ずに、そそくさと来た道を引き返します。
夏沢峠から、今度は北上。根石岳、天狗岳へと登り返し。
箕冠山に着くころには、すっかり雲が取れて夏空。う~んやっぱり雲待ちすれば良かったか~。
根石岳山頂から振り返れば、さっきまで居た硫黄岳の向こうに赤岳や阿弥陀岳の雄姿が。
そして天狗岳からは、南八ヶ岳、そして北八ヶ岳の大展望。今日一番天気が良かったのがこの山頂でした。さすが人気の山、人の数もどの山より多かったかと思います。
さて、いよいよ樹林メインの北八ヶ岳へと突入ですが、すり鉢池越しの天狗岳を見たくて、岩だらけのコースで下山。このコースやっぱり大変~。ほとんどアスレチック感覚でバランスを取りながら、岩から岩へと飛び移りながらですね。
すり鉢池まで下ると、少しだけまた雲が湧いてきました。
黒百合ヒュッテで12時少し前。お昼としました。
我々は定番のカップ麺ですが、ヒュッテのランチを食べている人達も多く、しかもとってもお洒落で美味しそうなこと。八ヶ岳はその辺も充実しているんで、次回はそんなランチでも良いかな~。でも男同士でお洒落なランチってもの・・・・
さて、エネルギーの補給も十分で後半戦。中山を越えて高見石、そして白駒池へと下って行きますが、まあなんと歩きにくい道。大きな石、そしてぬかるんだ道、滑る倒木などなど、なんども足を捻りながら、一番苦労した場所でした。
それでも、このあたりも素敵なコケの森、周りの景色には癒されました。
途中の高見石からの景色も堪能。
やっとって言う言葉が似合うよな頃に白駒池に到着。池周辺の歩道だけはフラット&木道なんでちょっとだけ散歩気分。池も綺麗。
いよいよラスト、ニュウへの登り。周りはニュウの森ってことで鮮やかなコケの森なんですが・・・
ここもやはりと言うか、石にぬかるみ、そして滑る木の根っこや倒木、北八ヶ岳は何処に行ってもこんな道ばかりですよね~。冬に来たほうがよっぽど歩きやすいですよね。
ラストのピーク、ニュウ。
ここもけっこうな人。たわいもない岩のピークなんですが、人気がありますよね~。
かろうじて硫黄岳~天狗岳の稜線も見えています。
さてあとは下り。KOUMI100で使われている白樺尾根をダウンヒル。前半は急な場所もありますが、もう岩だらけの道ではなく、フカフカのトレイルがメイン。多少の急斜面でも、多少不明瞭でも、まったく気になりません。案外気持ち良く下れました。
急斜面が終われば、ゲレンデ横の緩やかなナイストレイル。最後だけトレイルラン、気持ち良く走り抜けてフィニッシュです。
26km、累積標高差2000mちょっとでしょうか。8時間少しで周回できました。
コケの森、景色の良い稜線、表情豊かな池、歩きにくい石だらけのトレイル、お洒落な山小屋などなど、南八ヶ岳の魅力も北八ヶ岳の魅力も十分に堪能できるナイスコース。思った以上に天候に恵まれ楽しいハイクとなりました。
今回、本沢温泉で外トイレ(仮設)を利用したくらいで、山小屋利用は無かったのでマスクの着用はしませんでした。解放された屋外で、すれ違う程度の他人との接触ではマスクは必要無いと思います。ただ山小屋ではマスク着用は求められると思うので、必ず持参したほうが良いと思います。
ちなみに帰りのお風呂は小海リエックスを利用しましたが、ここはシャトレーゼの経営。湯上りのアイスのサービスがあり、タオルも大小両方ついて800円はかなりリーズナブル。時間も遅くまでやっているみたいだし、稲子方面からなら寄る価値は大ですね~。