2013年05月01日
UTMF2013 完走記②
さて、後半戦です。
こどもの国で丁度日の出、ここからは昼間のレースに突入!
しかも、富士山ビューポイントばかりの快適コース。
ただ、すでに靴摺れで痛み出してる右足小指は相変わらずの激痛。どこまでもつのやら。
さすがに朝の冷え込みで寒いので、レインジャケットを羽織って、ロングパンツを履いて、リスタートです。
ここでは45分も滞在しちゃったので体も冷え切ってます。
でも、動き出すと体が温まり、15分で両方脱いじゃいました~。
上はウィンドブレーカー、下は短パンです。
朝日を浴びた富士山を見ながら水ヶ塚を目指します。
水ヶ塚を挟んで、四辻までの標高差900m、けっこうしんどいです。
餃子入りうどんを水ヶ塚エイドで頂いてさらに上を目指し、や~~っと幕岩越え!
一気に富士山の山頂が目の前に迫ります。
半日前には河口湖から眺めてた富士山、今は裏側のこんな高いところに居ます。
しかし、風が吹くと寒いです。日が出て気温が上がるかと思ったけど、さすが1800m地点。容赦ないですね。
双子山を過ぎれば、一気にダウンヒル。はるか彼方に次の太郎坊のエイドテントが見えます。
大砂走りほどじゃないけど、ふかふかの砂を選べばけっこう気分よく下れます。
太郎坊のエイド、残念ながらみくりやそばは売り切れ、おにぎり2個でエネルギー補給です。
ここではATCのキャプテンが待っていてくれて元気をもらいます。
キャプテンからの情報で、鳴沢の先で抜かされた梅さんとは、すでに1エイド間以上の差をつけられてる模様。ざっと2時間くらいか。ちょっと差がつきすぎだよ~。
太郎坊からも、さらにグングン下って、すばしりエイドへ向かいます。普段入れない自衛隊の演習地内の林道を抜けて、ふじあざみラインに。
下りだから走れるんだけど、まあ長い長い下りだこと、去年は夜だし登りで歩いてたんで感じなかったけど、この下り足にかなりダメージ食らわせますね~。
すばしりでは、おしるこ&磯部もち。もちろんおいしく頂きます。
再度ハラさんから元気をもらって、後半の山越え3連発の第1弾、三国山越えへと出発です。
ここからが、本番みたいなもの、いかにここまで体力を残して、これから続く山越えをこなすかですよ。
スタート直後は調子よく、グングン高度を稼いでいきます。
ところが、最初のピークの立山、地図を見るとわかるけど、丸くて広い山頂。あと少しからのピークまでが長いこと。
この区間、けっこう折れました。
それでも、一旦稜線に上がれば、大きなアップダウンの無いのがこの三国山系。三国山の先の三国峠のアップダウンさえこなせばそれほど大変ではないです。トレイルの状態も非常に良いので、元気なときなら、あっという間に通過できちゃいます。
三国峠から鉄砲木の頭へと登り返すと、山中湖越しの富士山絶景!!
去年は夜だったので、ここからの富士山は楽しみでした。まさに絶景、最高ですね。
さて、やっと一つ目の山越え完了にて山中湖のA8エイド。
ここではコロッケパンを頂く。でもさすがに時間がたってるのか、パンがぱさぱさでチョットいまいち。味も薄め、も少しソースが欲しい~。
ここで思わぬ応援隊に遭遇。
ハリ天さん、ハリマネさんご夫婦がいました~。熱い握手を交わして元気いっぱい貰いました。
山中湖エイドを出たところ。こんなすてきな写真も撮ってもらいました。お気に入りの写真になりました。
さあ、いよいよ終盤、後半のボスキャラ杓子山が待ってます。
疲労がかなり溜まっていてロード区間も満足に走れないけど石割山の登りに入れば、それなりに登っていけるから不思議な感じ。石割山はあっという間、一気に下って二十曲峠のA9エイド。サポートが来れないから寂しい感じですが、エイドスタッフは元気いっぱい。こんな山の中での声援励みになります。
そしていよいよ杓子山への登りの始まり。試走でこの前歩いてるけど・・・やっぱり大変ですね~。
さすがに130km近く走ってきた後は、ここの登りはキツすぎます。写真撮る余裕も無く・・・何度立ち止まって休憩したことか。
いや~なんとか杓子山です。去年はここで1日目の日が暮れた場所。
さあ、ここから長い林道の下りだ~。
ここから奇跡が!!
2回目の復活です。
杓子山の登りであれほど苦しくて、休み休みだったのがうそのよう。
もの凄く快適に林道を下って行けます。しかも時間的に見て、30時間以内でのゴールの可能性が!!
これもハリスポより
結局、杓子山から、A10の富士小エイドまで、ほぼノンストップで走りきれました~。
周りの人達は、もう足が終わった人が多いのか、抜かしまくり、気持ちいいですね。
すでに30時間以内ゴールが見えてるのと絶好調なのもあって、吉田うどんをさっさと頂いて、すぐにリスタート。最後の山越えへと向かいます。
もうここまで来れば、ペース配分もクソもありません。残った力でひたすら進むのみ。
標高差600mもある霜山分岐までも、数人をパスしてノンストップで黙々と登り、そこで日が暮れて暗くなりました。
ここからは、再び夜間走行。ヘッドライトをセットして、林道をひた走ります。
去年はスタート直後で元気だったので感じなかったけど、長いよ~この林道。
なかなか下り始めないし、下り始めても下界の夜景がなかなか近づかない。
それでも、5~6人くらいはこの区間でも抜かすことができて浅間神社着。
雰囲気良くライトアップしてあって、なかなか憎い演出。参道を抜ければ河口湖大橋に抜ける旧御坂みちです。
一旦御坂みちを離れて川沿いを遠回りしますが、湖岸に出ればあと3km。
ここで妻に電話。すでにゴール会場にて待機中とのこと。
もう止まりません。さらに数人を抜かしながら加速。たぶん4分台/kmまでスピードアップしてます。
大橋も気持ちよく越えて階段を下ればウィニングロード。残り1kmの湖岸の遊歩道も全力です。
八木崎公園に入れば、もう直ぐそこにゴールゲート。
あと残り50m。横から妻の声、勢いがついてたので一瞬通り過ぎちゃいましたが、妻を呼んで手を繋いで2人でゴール!!
29時間32分。去年の苦いレースから7時間近い短縮。
最後まで、思うように走ることができて、非常に満足できるレース結果になったと思います。
今夜予約してる宿のお風呂の時間が午後10時まで、余裕で間に合います。
妻も、それほど待たせることなくフィニッシュ。
この二つがモチベーションとなってゴールへと向かうことが出来ました。
もちろん、ゴールで待っている妻や、お風呂の時間だけでなく、途中のエイドでサポートしてくれたフジUの仲間達や、一緒に走ってる仲間、そんな人達がいるからこそ、あきらめることなく進めるんだと思います。
たった一人でレースしてたら、小指が痛くなった時点で、胃の調子が悪くなった時点で、止めていたかもしれません。
100km未満の短いレースでは味わえないオールナイト、オールディな100マイル。楽しみ尽くしました。
宿に戻って、お風呂に入って、食事をして(最後の最後、林道の下りで胃をシェイクしたので、ほとんど食べられず)、ビールを飲んだら・・・
朝まで意識不明でした。
こどもの国で丁度日の出、ここからは昼間のレースに突入!
しかも、富士山ビューポイントばかりの快適コース。
ただ、すでに靴摺れで痛み出してる右足小指は相変わらずの激痛。どこまでもつのやら。
さすがに朝の冷え込みで寒いので、レインジャケットを羽織って、ロングパンツを履いて、リスタートです。
ここでは45分も滞在しちゃったので体も冷え切ってます。
でも、動き出すと体が温まり、15分で両方脱いじゃいました~。
上はウィンドブレーカー、下は短パンです。
朝日を浴びた富士山を見ながら水ヶ塚を目指します。
水ヶ塚を挟んで、四辻までの標高差900m、けっこうしんどいです。
餃子入りうどんを水ヶ塚エイドで頂いてさらに上を目指し、や~~っと幕岩越え!
一気に富士山の山頂が目の前に迫ります。
半日前には河口湖から眺めてた富士山、今は裏側のこんな高いところに居ます。
しかし、風が吹くと寒いです。日が出て気温が上がるかと思ったけど、さすが1800m地点。容赦ないですね。
双子山を過ぎれば、一気にダウンヒル。はるか彼方に次の太郎坊のエイドテントが見えます。
大砂走りほどじゃないけど、ふかふかの砂を選べばけっこう気分よく下れます。
太郎坊のエイド、残念ながらみくりやそばは売り切れ、おにぎり2個でエネルギー補給です。
ここではATCのキャプテンが待っていてくれて元気をもらいます。
キャプテンからの情報で、鳴沢の先で抜かされた梅さんとは、すでに1エイド間以上の差をつけられてる模様。ざっと2時間くらいか。ちょっと差がつきすぎだよ~。
太郎坊からも、さらにグングン下って、すばしりエイドへ向かいます。普段入れない自衛隊の演習地内の林道を抜けて、ふじあざみラインに。
下りだから走れるんだけど、まあ長い長い下りだこと、去年は夜だし登りで歩いてたんで感じなかったけど、この下り足にかなりダメージ食らわせますね~。
すばしりでは、おしるこ&磯部もち。もちろんおいしく頂きます。
再度ハラさんから元気をもらって、後半の山越え3連発の第1弾、三国山越えへと出発です。
ここからが、本番みたいなもの、いかにここまで体力を残して、これから続く山越えをこなすかですよ。
スタート直後は調子よく、グングン高度を稼いでいきます。
ところが、最初のピークの立山、地図を見るとわかるけど、丸くて広い山頂。あと少しからのピークまでが長いこと。
この区間、けっこう折れました。
それでも、一旦稜線に上がれば、大きなアップダウンの無いのがこの三国山系。三国山の先の三国峠のアップダウンさえこなせばそれほど大変ではないです。トレイルの状態も非常に良いので、元気なときなら、あっという間に通過できちゃいます。
三国峠から鉄砲木の頭へと登り返すと、山中湖越しの富士山絶景!!
去年は夜だったので、ここからの富士山は楽しみでした。まさに絶景、最高ですね。
さて、やっと一つ目の山越え完了にて山中湖のA8エイド。
ここではコロッケパンを頂く。でもさすがに時間がたってるのか、パンがぱさぱさでチョットいまいち。味も薄め、も少しソースが欲しい~。
ここで思わぬ応援隊に遭遇。
ハリ天さん、ハリマネさんご夫婦がいました~。熱い握手を交わして元気いっぱい貰いました。
山中湖エイドを出たところ。こんなすてきな写真も撮ってもらいました。お気に入りの写真になりました。
さあ、いよいよ終盤、後半のボスキャラ杓子山が待ってます。
疲労がかなり溜まっていてロード区間も満足に走れないけど石割山の登りに入れば、それなりに登っていけるから不思議な感じ。石割山はあっという間、一気に下って二十曲峠のA9エイド。サポートが来れないから寂しい感じですが、エイドスタッフは元気いっぱい。こんな山の中での声援励みになります。
そしていよいよ杓子山への登りの始まり。試走でこの前歩いてるけど・・・やっぱり大変ですね~。
さすがに130km近く走ってきた後は、ここの登りはキツすぎます。写真撮る余裕も無く・・・何度立ち止まって休憩したことか。
いや~なんとか杓子山です。去年はここで1日目の日が暮れた場所。
さあ、ここから長い林道の下りだ~。
ここから奇跡が!!
2回目の復活です。
杓子山の登りであれほど苦しくて、休み休みだったのがうそのよう。
もの凄く快適に林道を下って行けます。しかも時間的に見て、30時間以内でのゴールの可能性が!!
これもハリスポより
結局、杓子山から、A10の富士小エイドまで、ほぼノンストップで走りきれました~。
周りの人達は、もう足が終わった人が多いのか、抜かしまくり、気持ちいいですね。
すでに30時間以内ゴールが見えてるのと絶好調なのもあって、吉田うどんをさっさと頂いて、すぐにリスタート。最後の山越えへと向かいます。
もうここまで来れば、ペース配分もクソもありません。残った力でひたすら進むのみ。
標高差600mもある霜山分岐までも、数人をパスしてノンストップで黙々と登り、そこで日が暮れて暗くなりました。
ここからは、再び夜間走行。ヘッドライトをセットして、林道をひた走ります。
去年はスタート直後で元気だったので感じなかったけど、長いよ~この林道。
なかなか下り始めないし、下り始めても下界の夜景がなかなか近づかない。
それでも、5~6人くらいはこの区間でも抜かすことができて浅間神社着。
雰囲気良くライトアップしてあって、なかなか憎い演出。参道を抜ければ河口湖大橋に抜ける旧御坂みちです。
一旦御坂みちを離れて川沿いを遠回りしますが、湖岸に出ればあと3km。
ここで妻に電話。すでにゴール会場にて待機中とのこと。
もう止まりません。さらに数人を抜かしながら加速。たぶん4分台/kmまでスピードアップしてます。
大橋も気持ちよく越えて階段を下ればウィニングロード。残り1kmの湖岸の遊歩道も全力です。
八木崎公園に入れば、もう直ぐそこにゴールゲート。
あと残り50m。横から妻の声、勢いがついてたので一瞬通り過ぎちゃいましたが、妻を呼んで手を繋いで2人でゴール!!
29時間32分。去年の苦いレースから7時間近い短縮。
最後まで、思うように走ることができて、非常に満足できるレース結果になったと思います。
今夜予約してる宿のお風呂の時間が午後10時まで、余裕で間に合います。
妻も、それほど待たせることなくフィニッシュ。
この二つがモチベーションとなってゴールへと向かうことが出来ました。
もちろん、ゴールで待っている妻や、お風呂の時間だけでなく、途中のエイドでサポートしてくれたフジUの仲間達や、一緒に走ってる仲間、そんな人達がいるからこそ、あきらめることなく進めるんだと思います。
たった一人でレースしてたら、小指が痛くなった時点で、胃の調子が悪くなった時点で、止めていたかもしれません。
100km未満の短いレースでは味わえないオールナイト、オールディな100マイル。楽しみ尽くしました。
宿に戻って、お風呂に入って、食事をして(最後の最後、林道の下りで胃をシェイクしたので、ほとんど食べられず)、ビールを飲んだら・・・
朝まで意識不明でした。
Posted by ひでたろう at 16:51│Comments(6)
│トレイルラン
この記事へのコメント
素晴らしいですね!!ファンタスティックなレース展開です!
後半のハイテンションな区間は、さぞ楽しかったでしょうね!
僕も今回のリタイヤを糧に、来年(クジ引き当たれば)の
レースに向けて、また一年、遊びまくりたいと思います。
ではまたどこかのレースで!!
後半のハイテンションな区間は、さぞ楽しかったでしょうね!
僕も今回のリタイヤを糧に、来年(クジ引き当たれば)の
レースに向けて、また一年、遊びまくりたいと思います。
ではまたどこかのレースで!!
Posted by Sミョウ at 2013年05月02日 11:52
Sミョウさん
今回は、リタイヤ残念でした。ぜひ来年、また会えるよう、くじ運高めておきましょう!!
最後の4時間は、本当に楽しく走れました。もう1周できるんじゃないかってくらいのハイテンションでした。こんなレース展開が一番楽しいですね。
今回は、リタイヤ残念でした。ぜひ来年、また会えるよう、くじ運高めておきましょう!!
最後の4時間は、本当に楽しく走れました。もう1周できるんじゃないかってくらいのハイテンションでした。こんなレース展開が一番楽しいですね。
Posted by ひでたろう at 2013年05月02日 18:16
お疲れさまでした。
いや~理想的なレース展開♪
本当はボクそういうのがやりたかったんですよね。
どこで間違ってしまったのか‥。
(たぶん鳴沢でお会いした時にすでに間違っていたのでしょう^^;。)
ケガ早く良くなるといいですね。お疲れさまでした。
いや~理想的なレース展開♪
本当はボクそういうのがやりたかったんですよね。
どこで間違ってしまったのか‥。
(たぶん鳴沢でお会いした時にすでに間違っていたのでしょう^^;。)
ケガ早く良くなるといいですね。お疲れさまでした。
Posted by ume at 2013年05月02日 19:58
お疲れさまでした。
160キロを最後まで走り切ってしまうなんて、凄すぎます!!
20時から富士小でエイド係だったので、もしかしたら会えるかもと期待していたのですが、その頃には既にゴール近くだったのですね。
元気な姿が見れなくて残念です。
来年は選手として出場して、そんな快走がしてみたいとも思っています!
(タイムはもっと遅いですが)
160キロを最後まで走り切ってしまうなんて、凄すぎます!!
20時から富士小でエイド係だったので、もしかしたら会えるかもと期待していたのですが、その頃には既にゴール近くだったのですね。
元気な姿が見れなくて残念です。
来年は選手として出場して、そんな快走がしてみたいとも思っています!
(タイムはもっと遅いですが)
Posted by まつきち at 2013年05月02日 20:53
umeさん
umeさんこそ、最後の失速がなければ相当な記録が出たんじゃないですか?普段からロングをこなしてるからこその逃げが最後まで持てば、27時間台ですよ~。
でもUTMBに繋がる走りができたんじゃ!!
umeさんこそ、最後の失速がなければ相当な記録が出たんじゃないですか?普段からロングをこなしてるからこその逃げが最後まで持てば、27時間台ですよ~。
でもUTMBに繋がる走りができたんじゃ!!
Posted by ひでたろう at 2013年05月03日 07:49
まつきちさん
富士小のエイド係やってたんですね。会えなくて残念です。
疲労しながらもゴールを目指す選手を見ると、来年は!って思いになりますよね!ぜひ来年は160kmの旅、楽しんでください。
富士小のエイド係やってたんですね。会えなくて残念です。
疲労しながらもゴールを目指す選手を見ると、来年は!って思いになりますよね!ぜひ来年は160kmの旅、楽しんでください。
Posted by ひでたろう at 2013年05月03日 07:52