2016年09月01日
新たなルートで茶臼岳!!

8月最終日。
台風一過で晴れ予報なので、南アルプス日帰り山行を決行。
仁田岳~茶臼岳~上河内岳の予定

去年、今年と南部には足を踏み入れていなかったので、畑薙ダムから。
5時45分頃には沼平を出発、6時過ぎには大吊橋。思った以上に曇ってます。稜線は完全に雲の中。稜線に上がるまでには晴れるよといいな~。
今日のルートは、いつもの上河内沢からの茶臼小屋経由ではなくて、鳥小屋尾根からの茶臼岳直登。その昔、静岡国体の山岳競技の為に切り開かれたコースで、今は廃道。私も初めてのコースだけど、茶臼岳直下のハイ松の籔以外は問題ないみたい。

吊橋を渡って直登した後の鉄塔の所が入口。ヤレヤレ峠への登山道から分かれて畑薙山への尾根に取り付きます。1400m付近まではかなり急な直登、ただし道こそ無いけどテープもあるし、薮も無く、快適に高度を稼げます。


1400mを越えると幾分緩やかになり歩きやすく、途中のガレから畑薙ダムや大無間などの景色も楽しめます。

もう一度急登を詰めれば畑薙山。広い山頂は展望の無い寂しい山頂ですね。

この先一旦下るんですが、鞍部の所で尾根を乗り換えなければいけません。そのまま下るとウソッコ沢の源流部に。もちろん、ここにもテープがしっかり付いていて、迷うようなことはなし。

2000m付近に大きなガレ。ガレの縁は怖いので、ちょっと下側をトラバース。

ガレ上部で縁に立つと、ここも展望の良い地点。
しかし、今日は風が強いですね~。しかもかなり冷たい風。台風が秋の空気を運んできたんでしょうか?山は一気に秋へと変わっていくようです。


高度を上げるにつれて、徐々に低木が増えてきます。2500mあたりまで来ると、ついにハイ松も現れはじめて籔に突入。

背の高いハイ松に苦労しながらも登って行くと、一旦岩場に出ます。
茶臼山頂から仁田岳あたりの景色がいいですね。少し先には小さなガレがあって、そのガレの縁を通れば、少しだけ籔を回避できます。ここのガレの縁は怖くないです。

ここからちょっと下ると窪地。ここは草地になっていて籔も無くて一安心。でも、見上げるとすぐそこに山頂が見えるのですが、わずか数十メートルだけは深い籔。しかもけっこう急斜面。まあ、距離がたいした事はないので少しだけもがけば、あっという間に山頂です。みごとに山頂標識のところに出ました。沼平からちょうど3時間くらい。
ちなみのこの写真は山頂から見下ろした窪地。窪地手前と奥はすべてハイ松の籔です。

で、山頂ですが、相変わらずの強風&ガス。写真だけ撮ってとっとと仁田岳です。

希望峰から主稜線を外れて10分程度で山頂。仁田岳は初めて訪れます。主稜線から飛び出した山頂なので景色のいい山ですね。山頂も広くてゆっくり出来ます。主稜線から外れているからなのか、茶臼岳方面はガスの中なのに、仁田岳山頂は晴れています。ここでちょっとだけ座ってお昼。おにぎりでエネルギー補給。

この後は上河内岳までプチ縦走なので、もと来た道を茶臼方面に戻ります。さっきまでかなり濃いガスだったのが、少しづつ青空の見える率が上がってきたみたい。茶臼岳を越えて茶臼小屋への分岐あたりまで来ると、まだまだ雲は多め、風強めながらも、天気が回復してきる感じがわかります。上河内岳は期待できます。

上河内岳に近づくにつれて本当に雲が取れはじめて・・・・


山頂に着くころには、ほぼ雲は取れました。
しばらく休憩&写真撮影をしている間に、さらに北部方面の雲も取れはじめて・・・

下山開始1分後には、南ア南部のジャイアント達も完全に雲から出てきました。思わず立ち止まってシャッター押しまくり。

さらにさっきまでガスの中だった茶臼岳方面もスッキリ!!


帰り際の上河内岳は、すっかり雲が取れて、いつものかっこいい姿を見せてくれました。
小屋分岐の下降点まで来るころには、風も止み、夏のアルプスが戻ってきていました。
帰りは茶臼小屋からのいつもの登山道を下って、さらに白樺荘のお風呂に入って終了です。
26km、8時間11分でした。
また一つ新たな道を覚えることが出来たし、初めての山頂も踏むことが出来た。さんざん行っている南アルプスだけど、まだまだ面白く楽しめます。今年は、もう一回くらいアルプス行けるかな~?