2016年08月15日
夜叉神から甲斐駒へ①
今年のお盆休みは13~15日
天気予報は13・14日が良さそうなので、その2日間で山へ行ってきました。どこへ行こうかいろいろ悩みましたが、高校生の時以来の早川尾根を歩こうと思い、その時と逆コースとなる、夜叉神から北上して、鳳凰~早川尾根~甲斐駒のルートを1泊2日で計画。宿泊は山の中の小さな小屋「早川尾根小屋」でテン泊予定。のんびり歩くアルプストレッキングです。
いざ夜叉神の駐車場へ着いてみるとガスの中、少しだけ霧雨のような雨。濡れるほどではないので5時15分にレインを着ずにスタート。早川尾根小屋までは16kmほどなので、ゆっくりとしたペースで黙々と登っていきます。
夜叉神峠もガスの中。雨は止んだし、空も明るくなって来たので晴れるのを期待しながらさらに登っていくと・・・・
徐々に晴れ間が見えてきて、朝日も当たってきました。気温の上昇とともに雲も取れてきたようです。これは今日の天気は期待できそう。南御室小屋に着く頃にはすっかり青空が広がってます。
ここで行動予定をチェックしてみると、予定到着時間に対して1時間も早く着いてしまってます。けっこうペースを抑えたつもりでしたが、それでも早すぎます。このまま行くと宿泊予定の早川尾根小屋には午前中に着いちゃいます。さらにゆっくり行くことも出来ますが、せっかくの晴れ間だし行けるとこまで行こうとスイッチを入れました。
一応の予定としては仙水峠までに2時前に到着できれば、その日のうちに甲斐駒ヶ岳まで登ってしまおう。そんなザックリな計画に変更です。
薬師岳に出ると、予想どうりの天気に。八ヶ岳方面は雲の中ですが、甲斐駒~白根三山は絶景が広がってます。
こんな天気だと、地蔵岳までの白砂の散歩道も気分良く歩けます。
観音岳まで登れば、地蔵岳越しに、これから向かう甲斐駒ヶ岳も見えてきます。行こうとは決めましたが、ここから見ると凄く遠く感じますね。
赤抜沢の頭まで来ました。甲斐駒に登るって決めたので、主稜線から外れてる地蔵岳はここから眺めるだけでスルーすることに。
ここまでは非常に人気のルート。さすがお盆休みの時期で、すれ違う人、追い越す人、非常に多くの人で賑わってました。ここから早川尾根のマイナーなルートに突入。30年以上ぶりで非常に楽しみです。
高嶺まではそれなりに整備されたトレイル。高嶺自体も非常に景色が良く、鳳凰三山全体を眺める一番近いピークなんですね。鳳凰三山に日帰りトレランするなら、頑張ってここまで来るのも価値ありですよ。
さて、ここからのトレイルがなかなか手ごわいです。非常に急な下り、しかも大きな岩がゴロゴロだったり、ハイ松で歩きにくかったり。
赤薙沢の頭で一旦森林限界を超えて展望があり。高峰を振り返ると、一気に下ってきたのがわかります。また、これから進む尾根を見ると、アサヨ峰・栗沢山の向こうに甲斐駒を見ることが出来ます。早川尾根の真っ只中に居るって実感です。しかも、すれ違う人もめっきり減りました。しかも、たまにすれ違う人もソロハイカーばかり。さすが南アルプス北部のマイナールート。仙塩尾根に匹敵します。
早川尾根自体は標高が低いので樹林帯がほとんど、トレイルも比較的歩きやすいし、日差しの強い日中は良いですね。
広河原峠を越えて、少しづつ高度を上げていくと、森の中に現れる早川尾根小屋です。到着時間は11時。予定より3時間早いです。このままなら甲斐駒へ行ける気がします。ここで美味しい水を補給してアサヨ峰へと進みます。
小屋を出てしばらくは快適トレイルだったんですが、そのうちに急登が始まって、森林限界を超えれば、足元も見えないくらいのハイ松で非常に進みにくく大変なルートへと変貌。短パン姿では足元が傷だらけになっちゃいます。
アサヨ峰に着く頃にはガスが多くなってきて、景色はほとんど無くなってきました。アサヨ峰以降は、ハイ松地獄から一転して、岩ルート。大きな岩の上をバランスに注意しながら飛び移っていきます。アサヨ峰から栗沢山は、北沢峠から日帰りできる山だし、景色も良い山なので、もっと歩きやすいルートだと思っていたけど、なかなか楽しく面白く歩けるルートでした。
早川尾根最後のピーク栗沢山に到着。甲斐駒もガスの中。さあここから一気に500m程度の下りです。ほぼ一気に下るルートです。
仙水峠には1時20分に到着。かなり疲れてきましたが、時間は余裕があるので甲斐駒登頂を決行。仙水峠は標高2200mなので、700mアップです。頑張ります。途中にある駒津峰まではほぼ直登の500mアップ。この時間、下山者ばかり、今から登るんですか~とか言われる始末。黙々と登ります。
それでも、駒津峰まで登ると、一瞬ですが甲斐駒の姿。モチベーションを保って進むんですが・・・
さすがにしんどいですね。六万石以降の白砂の登りに苦労させられながらの登り。2時45分、今日最後のピーク、甲斐駒ヶ岳の登頂です。
さすがにこの時間、だれも居ないかと思ったけど、一人だけ残ってましたね。でも、こんな静かな甲斐駒の山頂は始めてです。
後は北沢峠に下るだけ、4時30分過ぎには無事下山してなんとか寝床を確保。
しかし、このだだっ広い長衛小屋のテン場もたくさんのテントで埋め尽くされてました。
こんな夕食で、今日の疲れを癒します。ビールも2本頂いてバタンキュー。
さて、2日間の予定を1日で走破しちゃって、明日はどうしようです。
Posted by ひでたろう at 08:00│Comments(2)
│山登り
この記事へのコメント
こんばんは。初めてコメント書かせていただきます。
昨年末からトレイルランを始めて、静岡県内のコースを検索していてこのブログを時々拝見させていただいてます。
北沢峠のテン場は、私は一日違いで12日におりました。
しかし、夜叉神峠から早川尾根で北沢峠までが一日コースとは!テント担いでの歩きでも、やはり速いですネ。
昨年末からトレイルランを始めて、静岡県内のコースを検索していてこのブログを時々拝見させていただいてます。
北沢峠のテン場は、私は一日違いで12日におりました。
しかし、夜叉神峠から早川尾根で北沢峠までが一日コースとは!テント担いでの歩きでも、やはり速いですネ。
Posted by お風呂ーダー at 2016年08月15日 17:11
お風呂ーダーさん
初めまして。以前から、逆コースでの日帰りは狙ってたんですが、どうしてもスタート時間が遅くなるので躊躇してました。今回も、さすがにテント担いででは無理だと思っていたんですが、なんとか明るいうちに到着できました。
初めまして。以前から、逆コースでの日帰りは狙ってたんですが、どうしてもスタート時間が遅くなるので躊躇してました。今回も、さすがにテント担いででは無理だと思っていたんですが、なんとか明るいうちに到着できました。
Posted by ひでたろう at 2016年08月16日 08:29