2021年08月14日
夏休みの山~北アルプス1日目~
今年の夏休み、非常に悪い天気の予報ばかり。
かろうじて11日は良さそうだし、次の日も午前中はなんとかなりそう。
で、11~12日で、テン泊にて北アルプスへと。
今回は、新穂高から三俣蓮華岳周辺を歩きました。
周回できればいいんでしょうけど、1泊では難しいので、黒部五郎岳、水晶岳をそれぞれピストンにて。
駐車場の問題があるので早めに現地着。夜中の12時に新穂高の無料登山者用駐車場に到着しましたが、すでの9割以上埋まっている感じ。ギリギリセーフです。3時間ちょっと仮眠をして、4時に出発。
少し長い林道歩き。明るくなり始めた頃にわさび平小屋へ。ここからもうひと歩きで登山口。
この橋の脇から登山口。ここまで6kmちょっとが林道、早歩きで1時間15分くらいでしょうか。
目指す稜線もシルエットで見えてきました。天気は良さそうです。
秩父沢の渡渉点、視界が開けます。
振り返れば、西穂高方でしょうか、綺麗ですね。
ここの登山道、けっこう大き目の石がゴロゴロしている場所も多いのですが、綺麗に階段状に並べてある場所が多く、とても歩きやすかったです。整備にはかなりの苦労があっただろうと思います。ありがたい事です。
木道が出て来ると鏡平はすぐそこ。
今日、訪れたかった場所1番目の鏡池。池越しの穂高連峰が見事。
本当は逆光にならない夕方が良いそうですが、この時間でもなかなか見事な景色。
のんびりビールでも飲んで過ごしたくなる場所ですね。
すぐ先に鏡平山荘。下から登ってくると、丁度休みたくなる絶妙なタイミングにあります。
景色もいいし、かき氷まで売ってます。さすが早朝なのでまだ人はまばらですが、帰りは大勢の人で賑わってました。
ここからは一気に視界が開けて、景色を楽しみながらの登りです。
高度を上げていくと、足元に先ほどの鏡平山荘。
穂高連峰~槍ヶ岳はとにかくずっと見えていて、それでも飽きさせない迫力の山ですね。
弓折乗越から双六山荘までの稜線、気に入りました。とくに目立ったピークは無いですが、緩やかなアップダウンの中に、池や雪渓、それにお花畑、さらに穂高連峰の景色に始まり、これから目指す山々が次々と見え始めてきて、とても気持ち良く歩けました。
一山越えて下っていくと双六山荘。山荘のほとりには双六池、向こうには鷲羽岳。
このテン場も気持ちよさそう。
いよいよここから、今日1発目のピークの双六岳へ。
巻き道の分岐、そして中道の分岐を過ぎて、山頂を目指します。
笠ヶ岳のピラミダルな山容もやっと顔を出してきました。
そして、今日訪れたかった場所の二番目、双六岳の真っ直ぐな道。
真っ直ぐな道越しの槍ヶ岳、写真で見ていて素敵な場所だな~って思っていて、天気の良い時に来てみたかったんです。
やっぱり素敵な場所でした。レンズをズームして撮ると迫力満点です。
1つ目のピーク、双六岳到着。
いままで見えなかった薬師岳方面の景色も見え始めました。
程よいアップダウンの稜線を繋いで、次のピーク、三俣蓮華岳に到着。
今日の装備はテント持参なので33Lザック。
慣れない大きさ、重さなので、いつもよりはゆっくりペースです。
富山(富山市)、岐阜(高山市)、長野(大町市)の県境の山。
三角点も三つです。
ここまで登ると、三俣山荘の向こうに鷲羽岳~水晶岳の稜線、そして黒部川の源流が絶景ですね。
さて、ここから黒部五郎岳方面へと少し下って、巻き道との分岐付近にザックをデポ。
と思っていたら下り過ぎてしまいましたが、丁度広くて休憩に良さそうな場所に出たので、ここにザックをデポ。
トレランザックに必要最小限なものだけ持って黒部五郎岳へ。
まずは標高2300mの黒部五郎小屋まで下ります。
ここが結構急なんです、帰りの登り返しの事を思うとげんなりします。
黒部五郎小屋、草原の中にたたずむ素敵な小屋ですね。
ここから、黒部五郎岳へ500mアップ頑張ります。
カールの中を登っていくんですが、石ゴロゴロの歩きにくいトレイルで、いくつもの沢を渡りながら樹林帯の中を進んでいって・・・・
カールの底まできました。
今回、訪れてみたかった3番目。黒部五郎岳カール。
ちょっと日本離れしたような素敵なカールを歩きたかったです。
中央アルプスの千畳敷カールなんかも素敵ですが、ここ最高です。来て良かったです。素敵すぎます。
水も豊富に流れていて、その沢も綺麗ですし、岩肌の迫力も凄い。
もうカールに来ただけで十分ですが、山頂にも一応行っておきます。
カールの壁を登りますが、急だしガレているし、なかなか登りごたえのある道。
登りきれば、薬師岳からの稜線の絶景、そしてひと登りで山頂です。
山頂標識の板切れ一枚の寂しい山頂でした。
ただ、カールを見下ろす景色は絶品。大きなカールの向こうに、三俣蓮華岳やら鷲羽岳、水晶岳などの山々。
しかし、すでのお昼を過ぎてます。三俣山荘まで行かなくてはいけません。遅くとも16時までに着きたいのでトレランモードでデポ地点まで頑張ります。
デポ地点から、また大きなザック。重さが堪えますね。
でも、もう今日はピーク越えは無く、あとは巻き道を伝って三俣山荘まで。
まあ巻き道とは行っても、全て水平移動ってわけではなくて、こんな急登もあったりしてそれなりに大変。
さらに最後の下りは、トレイルって言うよりも沢でした。
ゴアの登山靴なら良いですが、トレランシューズではかなり気を使っての下り。
最後の最後にけっこう大変でした。
なんとか15時30分前には山荘に到着。今日のテン場です。
鷲羽岳を眺めながらの、なかなかに良い場所です。
ますビール1本。そして本日の夕食。
ご飯を炊いて、その上に牛卵とじ丼に。
そしてスープカレー。
小屋はこんな感じ。食堂は2階にあって展望食堂って書いてありました。
景色を眺めながらの食事は良さそうですね。今度は小屋泊で来てみたい。
携帯も圏外でやる事もないし、明日もあるので早めに就寝。
2日へ続く。
Posted by ひでたろう at 12:00│Comments(0)
│山登り