2022年07月19日

3年ぶりのONTAKE100  新コースに挑む(2)

さて残り1周!!

2周目終了時点で、14時間7分。残り10時間近くもあり、11分/kmくらいで歩き通しても完走できる計算でまずはひと安心。
そうは言っても、3周目は知っているコースだし累積標高も一番少ないはずなので、かなりいい感じで行けそうだ~とか言ってスタートしましたが・・・


やっぱり疲労は溜っているんですね。いきなりロードの登りが辛い。また雨も降ってきてレインを着たりして、調子が出るまで歩きます。


ロードからダートへと入る頃からは、歩きも軽くなってきて緩い登りは走れるように。
100キロ選手を声掛けしながら追い抜いていきます。



いつもなら前半で走るコース、今回は明るい昼間。知っているようで初めてな感覚が新鮮ですね。





いつもの橋






そしていつもの堰堤の橋。ここは絶景ですね~。






さらに下ってきた所の自然湖。ここも夜間にしか来ていなかったので初めて見ました。
ここからロードでエイドのある水公園へ。

水公園手前には長いトンネルがあるのですが、夜間ならヘッドライトで点灯しているので問題ないですが、昼間です、ヘッドライトはザックの中。出すのも億劫なのでそのまま突入ですが、はるか向こうの出口の明かり目指して走るのも怖いですね。足元に少しでも段差とか石とかあったら確実に転びそう。




水公園に到着。100kmの選手も大勢いるのでとても賑やかです。
前回売り切れで食べられなかった素麺。今日はちゃんと食べることができて大満足。
ここの素麺は本当に美味しいです。疲れた身体に染みわたります。
そして唯一、水以外の飲み物があったので、せっかく持参したマイカップでコーラを1杯。
あと、バナナを二切れ、持参していたアンパン1個。


ちょっと食べ過ぎたかも。このあとの緩いロードの登りでいきなりキツくなってきました。
緩いのに走れない。そのままダートに突入して、登りきったところのウォーターエイドまで結局歩き通しでした。




この頃には、すっかり天気も良くなってきて、やっと夏のおんたけって雰囲気に。しっかりこの雰囲気を味わいながら最後の下りへ。



最後の長い下り、前回の逆走の時にもここを下っていて、長さはわかっていたので案外すんなりと下れたかな~と思います。(それでも長い下りですが。)





松原スポーツ公園までの最後の4kmのロード。1日に3回も走るなんて、もうないかもしれませんね。3度目のゴールゲートなので、なんかいつもほどの「帰ってきた~!」って感じではないですが、やっぱり嬉しいフィニッシュです。今年のトレイルレースで初フィニッシュ。






21時間36分23秒 総合21位 年代別は3位。
ワークマンシューズも頑張ってくれました。ノントラブルでした。

雨からのスタート、夜間の土砂降り、2周目の最高地点での寒さ、そして3周目では雨から晴れへ、最後は暑さ。目まぐるしく天気が変わって、レインも何回脱いだり着たりしたことか。そして毎回下まで降りてくる間に脚を酷使するので、ロード比率や累積標高差ではわからないキツさのあるレースだったと思います。


でも、楽しかったな~。


ちなみに100マイルの完走率は43%くらいでしたが、これは悪天候に対応する為に制限時間を1時間延ばしたから、元々の制限時間なら23%くらいになっていたようです。

私も、第二関門は本来の制限時間の10分前に通過でした。



最後に。
いつもなら、その後の家に帰るまでのドライブが一番辛いはず。(何度も仮眠しながら帰るので6時間以上かかって帰ります)


今回は木曽のセブンイレブンで15分ほど仮眠をとっただけ、その後は諏訪SAでの夕食(胃の調子がいまいちで蕎麦でした)と、道の駅南部での休憩だけで、スムーズに帰って来られました。
本人としては、こっちのほうが凄いと思いました。

  

Posted by ひでたろう at 17:37Comments(0)トレイルラン

2022年07月18日

3年ぶりのONTAKE100  新コースに挑む(1)


ONTAKE100、3年ぶりの開催。100マイルの部に懲りずに参加。
今回は、コース状況の影響でいつもとはガラっと違うコースプロフィール

隣り町の上松町を跨ぐようなコースで55kmくらいのコースを2周、そしていつものコースの前半と最後を繋いだようなコースで50kmの計160km。周回を終わるごとに松原スポーツ公園へと戻ってきてデポバッグから補給を行なえるシステム。彩の国に近い感じ。


新城ダブル、彩の国100マイルと2レース連続でリタイヤの身としては、なんとしても完走だけはしたい思い。まあおんたけは過去5回(100km4回、100マイル4回)出走でリタイヤは無いので、相性はいいんだと思います。




受付時から降ったり止んだりの天気。しかもけっこうな雨量。
スタート時こそ降っていませんでしたが、結局日曜日の午後になるまでは降ったり止んだりの繰り返しでした。当然路面には大小の水たまりがあちこちに、避けられないような大きなものも点在していて、終始シューズは濡れたまま。



レースのほうは、まず1周目、新コースなのでワクワクです。ロード比率高めとは聞いていましたが、最初の峠越えがまるまるロード。ついついペースが速くなりますね。この時点で本降りの雨。早々にレインを着込みます。この後も3周目に本格的に晴れてくるまで着たり脱いだりを繰り返すことに。

そしていよいよダート道へ。夜中なのでどんな所かはわかりませんが、おんたけを走っている事だけは実感です。そのうち集中豪雨のような雨に。ヘッドライトの明かりに乱反射して足元も良くわからないくらいの雨。大小の石に脚を取られて足首は捻り放題状態。なかなか苦労しました。


ロード区間の先でもう一つ山越えした後で、エイドがあり、そこから今回の最高地点まで登り詰めます。1700mちかくあったはず。そこから1000mまでダウンヒルして松原スポーツ公園に。

これを2周です。
いつものおんたけは、ある程度登ったあとは、アップダウンを繰り返して、最後に下りきって終了となるけど、今回は毎周回、松原スポーツ公園まで降りてくるコース。下りの脚を前半で削りながら進んでいきます。元気だからと1周目から飛ばすと3周目には脚が動かなくなって苦労します。

今回、ポールを使って走りました。初めは下りもポールを使っていましたが、ある程度のペースだとちょっと使いにくい。結局登り専用で使いましたが、やっぱりというか最後は脚が残ってなかったので、もう少し温存する為に下りでもある程度使えば良かったのかも。






2周目、ロードを下りはじめると夜が明けてきます。良く見ると月が出ていて、今日は好天の中を走れる期待感が高まります。




幻想的な風景にも出会えて、いちばん楽しい時間だったと思います。




エイドを過ぎてからの大きな登りへ。
ここで寮長に追いつきます。胃の調子が悪くなったとの事。もっと先に進んでいると思ったので声をかけられてビックリでした。




この頃から雨脚は強く、最高地点にあるウォーターエイドに着くころには土砂降り。リアイヤした100kmの選手が数名待機していましたが、エマージェンシーシートに包まって寒そう。私もすぐ雨は上がると期待してレインを羽織らず走っていましたが、さすがに寒くなりだしてあわてて着込むことに。



しかし同じ土砂降りでも、1周目の夜間と違って足場がはっきり見える安心感は良いですね。足を捻る事も無く走れるっていいですね。



気がつけば雨はあがって、下のロードに降りたころには晴れ間が。レインを脱いで松原スポーツ公園へ。
この頃からちょっと疲れを感じはじめて、いよいよ3周目へ。
  

Posted by ひでたろう at 18:04Comments(0)トレイルラン

2022年07月07日

念願の越百山へ(南駒ヶ岳~仙涯嶺~越百山の周回)


越百山と書いてコスモヤマ。コスモの響きがかっこいい。
静岡からだと、アクセスの良い伊那側からの場合、空木岳からのピストンに。これかなりハードなコースになります。去年、仙涯嶺までは行きましたが、帰りの行程を考えると越百山までってのは二の足を踏みます。


今回はソロではなく、総勢5名のパーティーなので、登山口までのアクセスも含めて楽しく行けそうなので、木曽谷側からのアプローチにて南駒ヶ岳~仙涯嶺~越百山をまとめてぐるりの計画で行ってきました。
天気が心配で前日から天気予報とにらめっこをしていましたが、長野県南西部は比較的安定していそうなので、午前中に稜線から離れれば大丈夫だろうと言う事で決行です。






伊奈川ダム手前の駐車スペースを4時5分頃、やっと明るくなり始める頃にスタート。まずは林道を登山口まで。以前はダムの先まで車で入れましたが、道路が一部崩れているので、今はプラス2kmほど歩きが長いです。





ここが、南駒ヶ岳への登山口。駐車スペースから6kmくらい。




けっこう急な登りが続きますが、足場はそれほど悪くなくて気持ち良く高度を上げていけます。




そのうち展望が開けてきて、まずは御嶽山。左奥には白山も。





2411mの三角点で一服。ここからは、これから向かう越百山がよく見えます。







徐々に高山帯の植生に変わって、2500mを越えてしばらく登ると目の前に南駒ヶ岳、左手には空木岳の大きな姿、そして仙涯嶺も見えてきます。




左手は木曽駒から三ノ沢岳さらに後方左奥には乗鞍岳から御嶽山。
右が越百山から遠くにには恵那山。
絶景です。







さてもうひと登り、のつもりで登っていきますが、ハイ松が煩く岩場の多くてなかなか進みません。ここは思った以上に時間がかかりましたね。まあ楽しかったですが。






やっと登頂。南駒ヶ岳。
ここまで登ると、正面には南アルプスも一望。





ただ、この頃になると少しづつ雲も多くなってきて、すでに木曽駒ヶ岳方面は雲の中。越百山方面も雲が湧きだしました。



さて、仙涯嶺へと進みます。







一旦ガツンと下っての登り返し。急登あり、崖あり、鎖場ありと、かなり写真映えする場所が多いですが、実際には思ったほどの怖さもなくけっこうあっさりと仙涯嶺へと登り詰めることができます。







仙涯嶺登頂です。南駒ヶ岳方面も雲が、そして仙涯嶺の周りにも雲がモクモク。
南アルプス方面もかなり多くの雲に覆われ始めました。
さて天気が崩れないうちに越百山へと。




ここからは、ハイ松こそ足元で煩い感じで、脚は傷だらけですが、ゆるいアップダウンのトレイルが続くので、あっという間に越百山への登りに。
なんとかガスに包まれる前に登頂できそう。鞍部からは100mもないくらいの標高差を登れば広い山頂に到着。




遮るものがないので晴れていれば360度の最高の展望を楽しめる山頂ですね。
それでも、それなりに展望は楽しめたので、来た甲斐があったというものです。
風も穏やかだし、のんびりお昼タイムとかにしたいですが、遠くでは雷の音が聞こえ始めましたので、急いで下山開始。




途中、真っ赤な屋根のかわいらしい越百小屋で一休み



こちらのコースも、山頂からの下りはじめこそ荒れた感じで歩きにくかったですが、小屋を過ぎたあたりから歩きやすくなり始めて、後半はかなり快適なトレイルとなりました。
中央アルプスって稜線はけっこう歩きにくいところが多い印象ですが、登山道はどこも歩きやすいですよね。




ここが下山口。帰りは4.5kmほどで駐車スペースに戻れます。
林道が行き返りで10kmくらいあるので、山道そのものは15~6kmくらいです。
11時間くらいでの周回。楽しく歩けました。(今回は林道を含めて走っていません、トレッキングです)

結局最後まで雨にも降られず、そしてそれぞれの山頂でもガスに包まれることはなくて、我々が山頂を後にすると、その山頂はガスの中というとんでもなくラッキーな山行でした。
ただ、車での帰り道、岐阜県~愛知県にかけての道中は、いままで体験したことのないくらいの豪雨、雷、そして雹。怖いくらいでした。




最後に今回出合った花たちです。
  

Posted by ひでたろう at 21:17Comments(0)山登り