2021年07月29日

十数年ぶりに乾徳山


南アルプスへと行く予定の休日でしたが、天気が不安定の予報。
特に午後が崩れそう。

そんな訳でそこそこ標高が高くて楽しめそうで、昼過ぎには下山できそうな山へと。
乾徳山から黒金山の周回ルートを歩いてきました。






とても整備された登山道。広葉樹の明るい森を気持ち良くグングン登っていきます。
途中の錦晶水で喉を潤しましたが、やわらかく冷たい水がとても美味しかった。





さらに高度を上げていくと広い草原へと。一気に視界が広がって気持ちいい場所。
大きな石の脇で小休止。富士山も顔を出し始めました。
目指す乾徳山も目の前まで迫ってきました。
天気もまだまだ大丈夫。





しばらく登っていくと、いよいよ岩場登場。
小手調べ的な鎖場から始まり、大きな岩を越えていくと又岩場。
そんな感じで次々と岩を乗り越えていく感じ。
とっても面白い。







そして最後の岩場。
ここがメインですよね~。垂直とまでは言わないけど、相当な傾斜。
登りはじめの2~3mは真ん中のクラック以外はホールド箇所が無いので、そこへ手や足を入れながらの登攀に。もしくは鎖でひたすら根性で登るか?
中間地点からは、ホールド箇所も増えて傾斜も緩やかに。
平日は人が全くいなくて良いですね~。休日はこの登りで混んじゃうんで。





登りきれば、そこが山頂。振り返れば富士山の絶景です。
雁坂峠側の稜線も雲から顔を。




ここからは2000mの稜線。
ひんやりした苔の森の中を、細かなアップダウンを繰り返しながら高度を上げて黒金山へ。
ふかふかトレイルが心地よかった。






本日の最高峰、黒金山。2231m。
生憎、ガスが出てきてしまい、ほとんど展望は無かったけど、山頂北側は開けた岩場。お弁当を食べるのには最適地。
我々も、早めの昼食?まだ9時ですが。






当初、ここからはピストンで戻る予定でしたが、西沢渓谷側へと下って行く下山路の途中から下れるルートがあるんで、そちらへと。
これが大正解で、笹原の樹林帯の気持ちのよいトレイルが続いていています。





この林道まだあっという間に下ってきました。
ここからは4kmほど林道。その後道満尾根に乗ってさらに下っていきます。




道満尾根も気持ちいいトレイル、一気に下っていけて最高でした。



下りが予想以上に快適トレイルだったので、予定より早くお昼丁度には下山完了
紅葉樹の多い山。次はぜひ紅葉の時期に登ってみたいですね。

ここだけでなく、奥秩父の山々もいい山が多いと思うので、他にもいろいろ登りたいですね~。
  

Posted by ひでたろう at 18:17Comments(0)山登り

2021年07月22日

針ノ木周回


針ノ木雪渓からぐるっと扇沢ターミナルの周りを巡ってきました。
このコース何年振りかと思って確認したら6年ぶり。





4時45分、種池新道入口の駐車場を出発。
朝5時の扇沢ターミナル。ベンチで仮眠中の人がいただけの静かな朝。さすが平日。
明日からの4連休は駐車場も停められないくらいになって、人でごった返すんでしょうね。






まずは針ノ木雪渓に向けて。トラバースぎみに沢を詰めていきます。途中渡渉箇所もあったけど、大雨の後だとちょっと苦労しそうな感じでした。今回はなんとか靴を履いたまま渡渉。







雪渓末端に出ました。早朝ってこともあるけど、雪の上を吹き降ろす風も冷たいのでウィンドシェルを着込んで登ります。念のためチェーンアイゼンも装着。(前回はアイゼン無しで登りきってしまいました)








なんとなく雪渓登りって楽しいですよね。夏の時期にこれだけの長い雪道歩きができるだけでワクワクします。さすが3大雪渓の一つ。
上端部は夏道と雪が微妙な感じでルート選択に悩む感じの所もありましたが、無事に針ノ木峠へと。








峠の針ノ木小屋までたどり着くと、今までは沢の周りの山々しか見えてなかったのが、一気に視界が開けます。近くは船窪岳の稜線から裏銀座、遠くには槍ヶ岳からの穂高連峰、そして右側には水晶岳など。



そしてここからは稜線歩き。まずは今回の最高峰の針ノ木岳へ。





山頂まであと少しって所で、熊発見!!登山道からは100m以上離れていたし、我々からは遠ざかるように歩いていきました。自然の熊を見るのは初めて。ちょっと興奮です。







針ノ木岳登頂。ここでさらに立山連峰が視界に入ってきて、さらに眼下には黒部ダム。絶景の中の稜線歩きがはじまります。







ここからはずっと立山連峰を左に。そして正面には後立山連峰を眺めながらの散歩。とっても贅沢です。ただ針ノ木からの下りから始まって、赤沢岳の登りまでは、けっこう歩きにくいトレイルが随所にあって、神経も使うし時間も使う。でも楽しい。






とりあえずスバリ岳。このあたりが核心部ですね。
下りもザレた下りが緊張する。







やっと赤沢岳です。ここまでが黒部ダムを見下ろす稜線。
名前に赤ってつくだけあって、岩が赤い。赤石岳や赤岳と一緒。山の由来がわかりやすい山です。





ここからは少しずつ歩きやすいトレイルが増えていく感じ。向きも変わって、後立山連峰を眺めながらのトレイルに。もちろん振り返れば立山や剣もずっと見えています。
基本的に右側が崖、左側は緩やかな稜線。所々崖の際を通るところだけ気をつければ、快適トレイル。





鳴沢岳通過。
疲れてきたので、なんとなく通過って感じ





このあたりは、コバイケイソウの群落が見事でした。





下って行くと、この稜線の途中のある小さな山小屋に到着
新越山荘です。ここでお昼休憩。吹き抜ける風が気持ち良い。
ただ、少しずつ周りの山々に雲が湧きだしてきましたね。






最後のピークの岩小屋沢岳。緩やかな登り下りなんで疲れた脚には優しい山でした。







さあ後は下りだけ。ゆるやかなアップダウンで種池山荘へ。
でも、まだちょっと遠いですね~。ちょうど真ん中に赤い屋根の種池山荘が見えます。










種池山荘到着。最後の休憩をとって、後は標高差1000mを下るだけ。雲行きもすこし怪しいので、ノンストップで。




下り始めて30分も過ぎるころから雲がかかりはじめて、さらにゴロゴロと雷の音。
せめて車に到着するまでは・・・と先を急いでいると、もうすぐ下山ってタイミングでかなり近い雷鳴。ヒヤヒヤしながら下って。




なんとか雨に降られずに下山完了。
よかったよかった!なんて言いながら車に近づいていくタイミングで雨粒が。
一気に土砂降り。間一髪セーフで車に乗り込んで、着替えも片付けもできないままに移動。
大町温泉の薬師の湯へ直行でした。



最後はちょっとヒヤヒヤしましたが、終日天気と景色に恵まれた山行となりました。
雪渓に絶景に花、そして熊に夕立とてんこ盛り!
21km、累積標高差2200m弱、11時間50分での周回でした。




最後に、これが今回出合った花々です。花の多い山で、景色と一緒にこれらの花も楽しめる最高の稜線ですね。





  

Posted by ひでたろう at 17:49Comments(0)山登り

2021年07月18日

梅雨明け一発目!空木岳から仙涯嶺まで。


先日関東甲信越地方が梅雨明け、そして本日、東海地方も梅雨明け。
そんな1年で一番最高な日に行ってきました。中央アルプス。池山尾根からの空木岳、そして前々から行きたかった南駒ヶ岳と仙涯嶺。
伊那側からだとピストンになるので、距離も累積標高もそれなりになるので、5時スタートにて。
と思ったら、中央道で事故による通行止め箇所があったりして現地到着が若干遅れて、5時15分スタート。



駒ヶ根スキー場駐車場脇の登山道入り口よりスタート。




池山への分岐の水場もじゃんじゃん水が出てました。さすが梅雨明け直後。
行きは登りはじめなんでまだ必要ないんですが、帰りはここの水がとってもありがたい。しかも美味しい。




池山尾根からの空木岳って、黒戸尾根からの甲斐駒に似てますよね。初めは緩やかな走れるほどのトレイルから、だんだんと急になっていって、






こんな階段や梯子、そして鎖場なんかもあって、しかも山頂は白砂で花崗岩の岩山。
標高差も、黒戸ほどではないですが、2000m近くあります。




そんな感じで気持ち良く高度を稼いで、避難小屋への分岐を過ぎれば、いよいよ森林限界。







抜けるような青空と絶景が待ってました。
目指す空木岳も間近に。








空木岳到着。雲もほとんど無くて、伊那谷もクッキリと見下ろせます。
二度目の空木岳。前回は桧尾岳方面へと北上しましたが、今回は南下。





これから目指す南駒ヶ岳。
仙涯嶺も、頭だけほんの少し見えてますが、ちょっとわかりずらいですね。
この写真だと気持ち良いトレイルが続いているように見えますが、最初だけです。
登山者もそれほど多くは無いはずで、判りずらい場所もあったりして、ペンキマークをよくみながら進むところもあります。また足元も岩が多くてハイ松が足元を隠すくらいの所もありで、ちょっと歩きにくかったりします。マイナールート感があって楽しいです。





南駒ヶ岳が近づいてきました。この先、赤梛岳を越えて避難小屋への分岐のある鞍部へ。
そこから、150m登れば南駒ヶ岳。
しかし、この登りは苦労しました。空木岳までの登りを少し頑張ってしまった後だからなのか、かなり苦しい登りに。






やっと到着したって感じで辿り着いた南駒ヶ岳。
トレイルランナー3人組がいらっしゃいましたが、伊奈川ダム方面からの周回とのこと。
それなら、南駒ヶ岳~仙涯嶺~越百山と綺麗に周回できるんで、仙涯嶺に登るならそっちのほうがいいですね。まあ静岡からだとアプローチが大変ですが。
ここからはペースダウン。ちょっとお疲れモードで進みます。






南駒ヶ岳から南側を。
いちばん左のピークが仙涯嶺ではなく、そのすぐ右下にちょこっと見えるのが仙涯嶺、さらに右奥の広いピークが越百山。
ここからだとすぐに見えるんですが、







南駒ヶ岳から下っていった所。
コバイケイソウの群落が綺麗でした。







2628mの鞍部付近。えらく尖がってますね。
尖がっているのは手前のピークで、本体の仙涯嶺はその少し先。
ここから100m登りなんですが、今日の核心部。かなり急です。





そして鎖場。長野県のグレーディングだとD難度なんで、どうかな~って思ってましたが、足場も広くてしっかりしているし、その先の急な鎖場も距離が短いし難なく通過。慎重に進めば問題なしです。これなら宝剣岳の鎖場のほうが、よっぽど大変だと感じました。(あちらはC難度)






一応、仙涯嶺山頂の標識のあるところ。休憩するならここが広くていいですね。本当の山頂はこの先の岩場。裏から回りこめば簡単に登れます。







本当の山頂からの南駒ヶ岳方面。またあれを登り返すのかと思うと・・・・






そして越百山。今度はあそこに行きたい。





帰りは、南駒ヶ岳を越えるまでは、かなり大変な感じではありましたが、食べるものだけは定期的にしっかりと口に入れていたので、徐々に回復。
赤梛岳から下る頃にはしっかりと歩けるようになって、空木岳への登り返しは元気に。山頂へと無事戻って来れました。






帰りの駒峰ヒュッテではコーラを購入してエネルギー補給。
さらに池山小屋分岐の水場でも美味しい水を補給して、一気に下山。






2時40分ころには無事下山でした。
距離26.6km、累積標高差2823m、9時間25分。なかなかにハードな山行になりました。  

Posted by ひでたろう at 11:53Comments(0)トレイルラン山登り