2013年08月14日
初日、仙塩尾根
第1日目
今回の山行、当初トレラン部にて10日、11日に予定していたものが、仕事の都合で参加できなくなり、唯一連休の取れた12~13日で行く事に。
参加者は、私と、トレラン女王のユミコさん。
彼女は、テン泊での山は初です。当然重たいザックを背負っての山行も初めてなんです。なのに前日に45kmのロードを4時間切って走ってきたようで、さすがとしか言えません。
コースは、北沢峠までバスで入って、仙塩尾根を南下、熊ノ平で1泊したのち農鳥岳から白根南稜を下って笹山から下山です。マイナールートを繋ぐマニアックルートです。距離は両日ともに17kmほどと、トレランスタイルでは程よい距離ですが、ツエルトとは言えテン泊装備でどこまで行けるでしょう?
北沢峠です、ここは久しぶりに来ました。何年ぶりでしょう。相変わらず賑やかですね。
トイレを済まして、7時30分いざスタート!!
気持ちの良い尾根道をグングン高度を稼いで、大滝の頭からは藪沢方面へ、こちらの方が人気が少なくて良いですね~。
途中の沢にはけっこうな残雪が。
馬ノ背ヒュッテで一服です。
小屋番の人の話では、昼間は30度、夜でも17度と、こんな高山でもかなりの暑さだそうです。
しばらく登れば馬ノ背の尾根。振り返れば駒ケ岳~鋸岳、その後ろに八ヶ岳が重なって見えます。天気は最高!すごく良い日に登れました。
さらに登ると登山道にライチョウが親子でウロウロ。
しばし写真撮影会になりました。今年は毎回のようにライチョウに会うことができて非常にラッキーです。
チングルマも秋の装いです。
仙丈小屋に到着。藪沢カール越しに山頂の人達まで見えます。
小屋から山頂の人が見えてるのでも判るように、ほんの一登りで山頂に到着。360°のパノラマが広がってます。さすが仙丈ヶ岳、山頂は人でいっぱいです。日帰りでも来れるので人気がありますね。
南ア北部の山々から八ヶ岳、中央ア、北アルプスまで一望です。
ただ残念なのは、北岳の左に見えるはずの富士山が見えないことです。日本第1位と第2位を同時に見ることができる貴重な山頂なんですよ仙丈ヶ岳って。これだけ晴れてるのに奥のほうは雲がモクモクです。
さあいよいよ本日の核心部、仙塩尾根へと突入。初めての山域です。TJARもここを通るんですよね~。
100mほど下って、少しだけ登り返して大仙丈ヶ岳。
大って名前に付くけど、ここは仙丈ヶ岳の肩みたいなもんです。山頂には先客が一人だけ、寂しいもんです。
こちらのカールは、先ほどの藪沢カールじゃなくて大仙丈カール。さらに小仙丈カールと合わせて3箇所のカールが仙丈ヶ岳にはあります。
ここからは一気に下って樹林帯に突入。
展望の無い樹林帯ってことで人気の無い尾根ですが、どうしてどうして、非常に素晴らしい尾根道です。
こんな素敵なトレイルが続いてるんですよ。
山登りだけをしている時には、やたらピークにこだわったり、景色にこだわったりしてましたが、トレイルランをするようになってからは、こうした途中のトレイルの良さに魅力を感じてます。空いてるし、走りやすいし、トレイルランには最高の尾根ですね。
途中1箇所だけ展望が開けます。独標って標識があります。
振り返れば、仙丈ヶ岳からの尾根がドーンと。
さらに野呂川越を越えれば登りの始まり。ここから一気に700mの高度を稼ぎます。
このあたりまで来ると、ユミコさんもかなりへばってきました。
初めての重たい荷物、しかも前日の45km走が効いてるようです。
時間をかけてゆっくりと登っていきます。予定の時間をけっこう過ぎてしまってますが、なんとか夕方までには熊ノ平に着きたいです。
やっと森林限界、目標の三峰岳もあと少し。
どうにか三峰岳登頂。
遠くから見れば間ノ岳のコブにしか見えませんが、登ってみれば立派な山頂です。景色も最高。太陽もだいぶ傾いてきましたが日没までには小屋に着けそう。
南部の山々も見渡せるようになります。
三国平を過ぎればもう熊ノ平はすぐそこ、足元に見えます。
テントもかなり張ってあって、テン場が残ってるといいのですが・・・
5時にようやく熊ノ平小屋に到着!!こんな遅着きはルール違反ですが、夕立も無く安定した天気で良かったです。早速宿泊手続き&ビールを購入してテン場探し。
小屋の方によれば「奥のほうにかろうじてあるだろう・・・」なコメント。
かすかな踏み後と覆いかぶさってくる枝を掻き分けると、なかなかナイスなテン場が。段になって2張分の十分なスペース。周りから離れていてかえって静かでゆっくりできそうなテン場でしす。
林の向こうに小屋が見えます。こんな感じで森の中のテン場。景色は無いですが雰囲気よし。
もう少しすると暗くなってしまうんで、素早くツエルト張って食事の準備。
ユミコさんも、すこし手間取りましたが十分綺麗にツエルトが張れました。
今晩の食事はコレ。マーボー茄子に白米、それに行きのコンビニで買ったタイカレーの缶詰。これに玉子スープも作りました。
夕暮れの小屋と西農鳥岳。小屋のテラスの正面の西農鳥岳がでっかいです。明日はあれを越えて白根南稜!!速く寝て鋭気を養いましょう。
ツエルト2回目。マットをミニマリストパッドに変更したので寝床はかなり快適になりました。さらに快適になるよう工夫していきたいですね。
風も無く穏やかな夜でした。
2日目に続く・・・
今回の山行、当初トレラン部にて10日、11日に予定していたものが、仕事の都合で参加できなくなり、唯一連休の取れた12~13日で行く事に。
参加者は、私と、トレラン女王のユミコさん。
彼女は、テン泊での山は初です。当然重たいザックを背負っての山行も初めてなんです。なのに前日に45kmのロードを4時間切って走ってきたようで、さすがとしか言えません。
コースは、北沢峠までバスで入って、仙塩尾根を南下、熊ノ平で1泊したのち農鳥岳から白根南稜を下って笹山から下山です。マイナールートを繋ぐマニアックルートです。距離は両日ともに17kmほどと、トレランスタイルでは程よい距離ですが、ツエルトとは言えテン泊装備でどこまで行けるでしょう?
北沢峠です、ここは久しぶりに来ました。何年ぶりでしょう。相変わらず賑やかですね。
トイレを済まして、7時30分いざスタート!!
気持ちの良い尾根道をグングン高度を稼いで、大滝の頭からは藪沢方面へ、こちらの方が人気が少なくて良いですね~。
途中の沢にはけっこうな残雪が。
馬ノ背ヒュッテで一服です。
小屋番の人の話では、昼間は30度、夜でも17度と、こんな高山でもかなりの暑さだそうです。
しばらく登れば馬ノ背の尾根。振り返れば駒ケ岳~鋸岳、その後ろに八ヶ岳が重なって見えます。天気は最高!すごく良い日に登れました。
さらに登ると登山道にライチョウが親子でウロウロ。
しばし写真撮影会になりました。今年は毎回のようにライチョウに会うことができて非常にラッキーです。
チングルマも秋の装いです。
仙丈小屋に到着。藪沢カール越しに山頂の人達まで見えます。
小屋から山頂の人が見えてるのでも判るように、ほんの一登りで山頂に到着。360°のパノラマが広がってます。さすが仙丈ヶ岳、山頂は人でいっぱいです。日帰りでも来れるので人気がありますね。
南ア北部の山々から八ヶ岳、中央ア、北アルプスまで一望です。
ただ残念なのは、北岳の左に見えるはずの富士山が見えないことです。日本第1位と第2位を同時に見ることができる貴重な山頂なんですよ仙丈ヶ岳って。これだけ晴れてるのに奥のほうは雲がモクモクです。
さあいよいよ本日の核心部、仙塩尾根へと突入。初めての山域です。TJARもここを通るんですよね~。
100mほど下って、少しだけ登り返して大仙丈ヶ岳。
大って名前に付くけど、ここは仙丈ヶ岳の肩みたいなもんです。山頂には先客が一人だけ、寂しいもんです。
こちらのカールは、先ほどの藪沢カールじゃなくて大仙丈カール。さらに小仙丈カールと合わせて3箇所のカールが仙丈ヶ岳にはあります。
ここからは一気に下って樹林帯に突入。
展望の無い樹林帯ってことで人気の無い尾根ですが、どうしてどうして、非常に素晴らしい尾根道です。
こんな素敵なトレイルが続いてるんですよ。
山登りだけをしている時には、やたらピークにこだわったり、景色にこだわったりしてましたが、トレイルランをするようになってからは、こうした途中のトレイルの良さに魅力を感じてます。空いてるし、走りやすいし、トレイルランには最高の尾根ですね。
途中1箇所だけ展望が開けます。独標って標識があります。
振り返れば、仙丈ヶ岳からの尾根がドーンと。
さらに野呂川越を越えれば登りの始まり。ここから一気に700mの高度を稼ぎます。
このあたりまで来ると、ユミコさんもかなりへばってきました。
初めての重たい荷物、しかも前日の45km走が効いてるようです。
時間をかけてゆっくりと登っていきます。予定の時間をけっこう過ぎてしまってますが、なんとか夕方までには熊ノ平に着きたいです。
やっと森林限界、目標の三峰岳もあと少し。
どうにか三峰岳登頂。
遠くから見れば間ノ岳のコブにしか見えませんが、登ってみれば立派な山頂です。景色も最高。太陽もだいぶ傾いてきましたが日没までには小屋に着けそう。
南部の山々も見渡せるようになります。
三国平を過ぎればもう熊ノ平はすぐそこ、足元に見えます。
テントもかなり張ってあって、テン場が残ってるといいのですが・・・
5時にようやく熊ノ平小屋に到着!!こんな遅着きはルール違反ですが、夕立も無く安定した天気で良かったです。早速宿泊手続き&ビールを購入してテン場探し。
小屋の方によれば「奥のほうにかろうじてあるだろう・・・」なコメント。
かすかな踏み後と覆いかぶさってくる枝を掻き分けると、なかなかナイスなテン場が。段になって2張分の十分なスペース。周りから離れていてかえって静かでゆっくりできそうなテン場でしす。
林の向こうに小屋が見えます。こんな感じで森の中のテン場。景色は無いですが雰囲気よし。
もう少しすると暗くなってしまうんで、素早くツエルト張って食事の準備。
ユミコさんも、すこし手間取りましたが十分綺麗にツエルトが張れました。
今晩の食事はコレ。マーボー茄子に白米、それに行きのコンビニで買ったタイカレーの缶詰。これに玉子スープも作りました。
夕暮れの小屋と西農鳥岳。小屋のテラスの正面の西農鳥岳がでっかいです。明日はあれを越えて白根南稜!!速く寝て鋭気を養いましょう。
ツエルト2回目。マットをミニマリストパッドに変更したので寝床はかなり快適になりました。さらに快適になるよう工夫していきたいですね。
風も無く穏やかな夜でした。
2日目に続く・・・
Posted by ひでたろう at 22:34│Comments(2)
│山登り
この記事へのコメント
ヒデサン、2日間ありがとうございました。何度も待たせてしまってすみませんでした。思っていた以上に大変だったから、この記事読むと辛かったことと、達成感が入り混じり涙が出そうです。いろいろ勉強させていただき、本当にありがとうござました。またよろしくお願いします!
Posted by yumico at 2013年08月15日 06:19
yumicoさん
レースとは違った達成感があったんじゃないかな?軽量化したいもの、持ってって良かったもの、いろいろあったと思います。自分の経験から生まれたものは説得力があるので、今回の山行を生かして次の山に役立てましょう!
あっそうそう、次の日に早速筋肉痛で走れませんでした、若いんでしょうか?
レースとは違った達成感があったんじゃないかな?軽量化したいもの、持ってって良かったもの、いろいろあったと思います。自分の経験から生まれたものは説得力があるので、今回の山行を生かして次の山に役立てましょう!
あっそうそう、次の日に早速筋肉痛で走れませんでした、若いんでしょうか?
Posted by ひでたろう at 2013年08月15日 17:05